内容説明
現在の「きもの」の原形ともいえる「小袖」が、身分を問わず一般に着られるようになったのは、ちょうど歴史が中世から近世へ移り変わるころだが、その頃は小袖を重ね着して前を合わせ、帯でおさえるだけだったが、江戸時代を通じて実用・装飾など様々な理由から帯揚げや半襟などの小物が増えていき、現在の形になった。本書では、そういった小物類も合わせて、古いものは桃山時代から新しいものは平成まで、どのようなものが作られてきたか、その歴史・形・デザインを紹介する。
目次
時代別コーディネイト
きもの
帯
髪飾り
半襟
羽織
コート
繻袢
帯揚げ
帯締め〔ほか〕
著者等紹介
道明三保子[ドウミョウミホコ]
1942年静岡県に生まれる。東京大学文学部美術史科卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻は服飾史・染織史。文化女子大学教授・文化学園服飾博物館学芸室長。国際染織学会(C.I.E.T.A)理事、アジア民族造形学会理事
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バニラ風味
15
着物を着るだけでなく、その歴史的背景や流行、小道具の数々を知ると新たな世界が広がると思う。この本は桃山時代の着物の形紹介から始まり、歌舞伎衣装・婚礼衣装としての着物、帯、髪型など、カラー写真が満載。男の着物の魅力や、裏地の美学も興味深い。また、着物や、その小道具にまつわる博物館の紹介もある。着物好きさんに読んでもらいたい一冊。2016/03/29
さんとのれ
1
桃山時代以降の、着物のデザインの変遷について。ありがちな本ではあるけれど、「流行」という視点から語っているところは興味深かった。2017/05/18
ジンターカ橋
1
美しいものを見るのはいいですね。感じられるものを感じるだけで、言葉にしなくてもいいから、野暮なことなど起こる心配もない。2014/06/03
◎
0
着物の歴史を知っているだけで着る時の気持ちが変わるかも?2016/01/17
刹那
0
全く気にもしてなかった桃山時代とか江戸時代からの着物の美しさや工夫、歴史にも、興味がでました★勉強になりました☆2011/09/17