内容説明
桃山~近代まで、中心となる作家はもちろん、その手法や特徴を学んで創意を凝らした作家たちの優れた作品を紹介。琳派が共有する美意識と多様な側面を解き明かすことで、今日の美術や、グラフィック、ファッション、インテリアなどのデザインに影響を与えている琳派の魅力の源泉を浮き彫りにする。
目次
第1章 琳派の登場(俵屋宗達筆「源氏物語関屋澪標図屏風」;俵屋宗達下絵・本阿弥光悦書「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」 ほか)
第2章 琳派の確立(尾形光琳筆「紅白梅図屏風」;尾形光琳筆「燕子花図屏風」 ほか)
第3章 琳派の発見(酒井抱一筆「月に秋草鶉図屏風」;酒井抱一筆「夏秋草図屏風」 ほか)
第4章 琳派の伝統と再生(岡田三郎助筆「婦人像」;浅井忠筆「鬼外福内」「秋庭」 ほか)
著者等紹介
仲町啓子[ナカマチケイコ]
実践女子大学教授
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感想・レビュー
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てんちゃん
28
江戸時代に花開いた美しい日本の美『琳派』!日本のオリジナリティってすごい!コロナの影響で他国との交流が減っても、あらゆる分野で日本独自の進化ができる可能性があるのではないかと思ってしまう。美術館に行きたいなぁ(´;ω;`)2020/05/22
美幸
2
百年ごとに現れる琳派。上品で雅な感じがして好きです。2021/09/16
愛理ちゃん88
1
琳派400年の歴史をさらっと振り返ることができる良書2016/02/13
北山央晃
1
この本、図書館で借りてきたが返したくない。江戸の世に生まれた艶やかな美術文化を堪能できるからである。琳派の登場は江戸時代の特質を反映しているような気がする。美術創作のプロジェクト化である。俵屋宗達と本阿弥光悦、酒井抱一と原羊遊斎などのチームが複合的美術製品を創作し、ブランド化して市場に提供する。これがまた江戸美術の広範な発達を促す要因になったのではないか。2013/07/28
Tadashi_N
0
before光琳は俵屋宗達、after光琳は酒井抱一2012/01/11