内容説明
健康で、快適、安全な登山のために身体の仕組みを知り、疲労の正体とエネルギー補給、トレーニング法を学ぶ、画期的な案内書。
目次
第1章 登山と健康
第2章 登山界の現状と課題
第3章 登山の疲労とその対策
第4章 登山のための体力トレーニング
第5章 海外での高所登山・トレッキング
第6章 登山における人間の可能性と限界
著者等紹介
山本正嘉[ヤマモトマサヨシ]
1957年横須賀市生まれ。東京大学大学院修了。博士(教育学)。現在、鹿屋体育大学教授、および同大学のスポーツトレーニング教育研究センター長。専門は運動生理学とトレーニング学。2001年に登山の運動生理学とトレーニング学に関する研究と啓発活動に対して秩父宮記念山岳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢読み
2
先日の登山が結構きつく、トレーニングや登り方を意識する必要があると思い、購入。「生理学」というだけあって、登山の運動強度や必要なカロリー・水分量がち密に書かれてありためになる。例えば行動中のエネルギー消費量(kcal)は「体重(㎏)×行動時間(h)×5」で簡易的に表せられる。自分の場合、7時間で計算すると1855kcal。消費エネルギーの7~8割は食事で賄う必要があり、約1500kcalは必要。先日の登山では朝食おにぎり2個だったので、かなり行動食で賄う必要があったがうまくできなかった。難しい・・。2022/08/19
ore
2
まさに自分が知りたかったことが書かれていた。図書館で借りたんだが、これは買おう。2018/08/19
ふーいえ
2
疲れる数値の分析など、明確で面白い。 トレーニングしつつ、心拍数など気をつける。2017/10/31
天橋
1
登山のトレーニングに関して学ぶにはこれ以上ない名著。登山者万人が読むことを勧めたいくらい。2019/10/27
Eiko Saito
1
「特異性の原則」がメインテーマなのかな。例えば、3000メートル級の山など高所に順化するためのトレーニングは「低酸素」という特異性を満たさない限り効果が生じない、といったこと。8000メートル級に登るために日本でトレーニングするには富士山に週1で登るといったことも有効な手段の一つらしい。冬の富士山は気圧が低く、生理的な高度は4000メートル以上になるという。海外の有名な山々に登ろうとは思わないが、高所トレーニングの方法も書かれていて、未知の体感が本書でできる気がした。2019/01/29