内容説明
東京地検特捜部検事としてロッキード事件に関わるなど、巨悪による犯罪に果敢な闘いを挑んできた「カミソリ検事」堀田力―。だが彼がその名声をかなぐり捨て、57歳にして飛び込んだのは、果てしなく広がる「ボランティアの世界」だった。「さわやか福祉推進センター」の看板を掲げてから17年、堀田力とその仲間たちが幾多の苦難を乗り越えながら切り拓いてきた、「あたたかいふれあい社会」実現に向けた苦闘の足跡が、ここには余すところなく語り尽くされている。「この道」というタイトルで2007年10月から2008年3月まで115回にわたり、東京新聞・中日新聞の夕刊に連載された作品を、構想も新たに纏め上げた単行本。
目次
検事退職
福祉ボランティアの世界へ
全国に広がる団体立ち上げの波
阪神・淡路大震災とNPO立法
子どもたちにボランティア体験を
介護保険の構想からスタートへ
肩書なし、決済なし
福祉は地域の熱意から
ボランティアに対する法制と税制
「ケア」から「ふれあい」へ
人間開花社会の実現に向けて
小説家になりたかったツトム君
あすなろの夢を追いかけて
著者等紹介
堀田力[ホッタツトム]
昭和9年4月12日、京都府宮津町で生まれる。昭和33年3月京大法学部卒業。昭和36年4月検事任官(札幌・旭川・大津各地検に順次勤務)。昭和40年4月大阪地検検事(41年4月~特捜部入り、大阪タクシー汚職事件摘発)。昭和42年8月法務省刑事局付検事(財政経済事件・公害事件等担当)。昭和47年2月在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官(ウォーターゲート事件フォロー)。昭和51年4月東京地検特捜部検事(ロッキード事件担当)。昭和59年11月法務大臣官房人事課長(司法改革に着手)。昭和63年4月甲府地検検事正。平成2年6月法務大臣官房長。平成3年11月退職、弁護士登録。さわやか法律事務所及びさわやか福祉推進センター開設。平成7年4月さわやか福祉財団設立、理事長就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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