出版社内容情報
将棋界第一人者の写真家・中野英伴と月刊「将棋世界」の編集長だった気鋭の作家・大崎善生が遭遇してこの奇跡の仕事が生まれた。
タイトル保持者や人気棋士、異能の勝負師51人の姿をとらえた、棋界初の大型写真集。
写真作品の間に大崎の透徹したエッセーが現れる。大崎はかつて、英伴がとらえた棋士米長邦雄の写真をみて〝思考を写す〟と書いた。そして羽生の連作写真をみて〝飛び散る脳波〟と表現した。
英伴のモノクローム写真は棋士の輪郭を決して写してはいない。その内面を、その思考を、印画紙に焼き付けているのである。一人一人の棋士の脳が異なった汗をかいていることがはっきりと感じ取れる。
【登場棋士】
羽生 善治、佐藤 康光、森内 俊之、郷田 真隆、森下 卓、屋敷 伸之、島 朗、丸山 忠久、三浦 弘行、鈴木 大介、藤井 猛、米長 邦雄、中原 誠、升田 幸三、加藤 一二三、谷川 浩司、森 雞二、大内 延介、内藤 國雄、桐山 清澄、有吉 道夫、二上 達也、西村 一義、勝浦 修、高橋 道雄、田中 寅彦、南 芳一、青野 照市、中村 修、塚田 泰明、石田 和雄、淡路 仁茂、深浦 康市、福崎 文吾、村山 聖、脇 謙二、小林 宏、日浦 市郎、佐藤 紳哉、久保 利明、木村 一基、中川 大輔、富岡 英作、豊川 孝弘、先崎 学、行方 尚史、山崎 隆之、中村 亮介、阿久津主税、渡辺 明、大山 康晴 (掲載順、敬称略)
内容説明
将棋、思考の風姿。
目次
羽生善治
佐藤康光
森内俊之
郷田真隆
森下卓
屋敷伸之、森下卓
島朗
丸山忠久
三浦弘行
鈴木大介〔ほか〕
著者等紹介
中野英伴[ナカノエイハン]
写真家。1931年、東京麻布生まれ。母が勤務する大映東京撮影所の住宅に育つ。久保田万太郎主宰の俳句会「春燈」に拠る。帝京高校卒。療養所生活五年間。56年、桑沢デザイン研究所に学ぶ。坂本万七写真研究所に助手勤務、仏像、古美術、美台の撮影法を修行。62年、日本カメラ最優秀作家賞受賞。写真家・木村伊兵衛に師事。前進座、劇団民藝、文学座、文化座、テアトルエコー、清水邦夫の舞台等を継続撮影。河原崎長十郎、滝沢修、杉村春子の薫陶を受く。75年、76年、将棋名人戦全局撮影。「将棋名人戦全記録」(朝日ソノラマ刊)。77年、日本将棋連盟発行の月刊誌「将棋世界」の撮影を開始、以降全タイトル戦等の撮影を担当、特に中原誠、米長邦雄の対局に影響を受け今日に至る。専門学校桑沢デザイン研究所非常勤講師を15年間務める。俳句誌「春燈」の表紙写真を33年間担当。「歌人墨筆集」写真担当(産経新聞刊)。日本写真家協会会員
大崎善生[オオサキヨシオ]
1957年、札幌市生まれ。1982年日本将棋連盟に就職。1991年「将棋世界」編集長に就く。2000年、デビュー作のノンフィクション『聖の青春』で第13回新潮学芸賞、翌年には『将棋の子』で第23回講談社ノンフィクション賞、さらには初めての小説作品『パイロットフィッシュ』で第23回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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