棋を楽しみて老いるを知らず

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784808308513
  • NDC分類 796
  • Cコード C0076

出版社内容情報

「静かに〈徳〉を積んできた師匠です」(弟子・羽生王位談)
戦後を代表する棋士の一人である二上九段は、棋聖・王将などのタイトルを獲得し、大山十五世名人と数々の名勝負を繰り広げた。棋界の両雄、大山と升田幸三が死闘を繰り返した後、自らのライバル加藤一二三とともに、次世代を担うホープとして大山に挑み続けた。だが、二上はタイトルを目前にしながら、大山の高く厚い壁に阻まれ続けた。本書は大山との名勝負を中心に、その将棋人生を描いている。「ナンバー2」と常に言われ続けた二上だったが、大山の後を受け、将棋連盟会長を14年間努め、棋界の功労者となった。そして棋界のトップランナー、羽生善治を育てた。温厚な人柄の内に秘められた勝負師魂にふれる好著。大山・升田・加藤をはじめ、木村義雄・中原誠・米長邦雄・芹沢博文など、戦後棋界を彩った名棋士、異能棋士にまつわるエピソードも満載。

内容説明

二上達也(九段)は、17歳でアマ名人戦北海道代表となり、プロデビュー後、わずか6年で八段へと昇段。戦後派棋士の代表として、棋界の巨人・大山康晴十五世名人に挑み続け、棋聖4期・王将1期のタイトルを奪った。大山の跡を継ぎ、14年間にわたって日本将棋連盟会長を務めた。羽生善治氏は弟子の一人。大山名人との火花散る対局を中心に、ライバルたちとの数々の名勝負を通して、昭和・平成の将棋史を描く。

目次

プロローグ―弟子入り
第1章 函館時代
第2章 棋界デビューのころ
第3章 A級戦・対「大山名人」戦
第4章 浮き沈み
第5章 師匠として、連盟会長として

著者等紹介

二上達也[フタカミタツヤ]
1932(昭和7)年、北海道函館市生まれ。父親の手ほどきで将棋を始め、17歳でアマ名人戦北海道代表となる。高校を卒業後上京、渡辺東一名誉九段に入門、わずか6年で八段へ昇段。当時、大山康晴十五世名人に挑み続け、二度タイトルを奪った。73年九段となる。90年引退。A級在位通算27年、タイトル獲得は、王将1期、棋聖4期。89年から14年間、日本将棋連盟会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

2
理系的なあっさり感。建物の新築とか、大変そう。この人たちの尽力で、今の将棋界があるんだろうな。2015/06/28

takauji

0
先日他界された二上九段の自伝。一文一文に飾らない筆者の人柄を感じます。等間隔で接していた筆者だけに大山升田の両巨頭への言に真実味を感じます。2017/01/13

ivnin

0
恬淡として親しみやすい人物。(詰みの局面まで確かめたいという点が)谷川浩司九段と似ていると二上自身は評しているが、それ以外の点でも通じるところがあると感じる。末っ子気質だろうか。「なんとかなるさ」の性格で、永世称号にあと一歩及ばずタイトルを奪われるエピソードは、再三周りから指摘される「勝負師としての甘さ」が最も出た話だが、わが身を振り返ればそんなことばかりで、せつなさで共感してしまった。実力の衰えを感じたところで弟子の羽生と対戦する機会を迎え、「ノータイムで咎めなくてもいいのに」と思ったり、関根金次郎132012/08/17

てらさか

0
生い立ちを読むとよくそれで将棋指しに…と思ってしまった。いろいろ見たことのない写真が多く入っていて嬉しかったです。2019/05/31

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