炎の世界チャンピオン

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784808308476
  • NDC分類 788.3
  • Cコード C0075

出版社内容情報

輪島功一は、昭和46年、日本人では初めてボクシング重量級世界タイトルを獲得しました。6度の防衛、その後のリターンマッチでも2度タイトルを奪還した男です。「カエル跳び」の変則技を繰り出し、打たれても打たれても、前進することを止めない「炎のファイター」でした。サハリン(樺太)から引き揚げ、北海道の開拓村で育ち、家出同然で上京、建設作業員など10数種の職を転々とし、24歳でボクシングと出合いました。その波瀾万丈の人生は、戦後、日本が歩んできた復興と高度成長の道筋とぴたりと重なります。「元気」、「勇気」、「負けん気」。今、私たちがなくしてしまった何かを、輪島の軌跡から学ぶことができます。東京新聞・中日新聞夕刊連載「この道」の単行本化!

内容説明

気力・体力・勇気、これが俺の財産だ!元気出そうぜ、負けてたまるか!常識破りの不死鳥伝説。

目次

第1章 ボクサー輪島のおいたち
第2章 遅咲きデビューと破竹の12連勝
第3章 世界王者・輪島、六度の防衛戦
第4章 炎のリターンマッチ
第5章 引退とこれからの夢
輪島功一とその時代(東京新聞運動部・坂本充孝)
輪島功一と日本ボクシング界の主な歴史

著者等紹介

輪島功一[ワジマコウイチ]
1943(昭和18)年、樺太で生まれる。68(昭和43)年、プロボクサーとしてデビュー。71(昭和46)年、日本人では初めてボクシング重量級(ジュニア・ミドル級)世界タイトルを獲得し、6度防衛、その後、リターンマッチで2度タイトルを奪還した。好敵手・柳済斗との世界戦(75年)、そして、そのリターンマッチ(76年)は、ボクシングファンだけでなく、日本国中を熱狂させ、ボクシング史上に残る名勝負となった。通算戦績は、38戦31勝(25KO)6敗1分。引退後は、だんご屋・スポーツジムを経営、講演活動などで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koki Miyachi

9
ボクシングジュニア・ミドル級元世界チャンピオン輪島功一の自叙伝。沢木耕太郎の「敗れざる者たち」に登場する輪島には失ったチャンピオンの座を目指す挑戦者の凄みがあった。本人が語るボクシング人生はどうだろう。輪島は昭和43年、24歳でデビュー。わずか3年で世界王座を獲得。ボクシングを楽しみ、人知れず淡々とハードワークをこなして結果を出してきた輪島の語り口はとても穏やかだ。勝利も敗北もサラリと語る。戦った相手とも後腐れなく思い出を共有できる。炎のようにアツいけれど穏やかなのクールな男であった。2015/11/18

トーマス

2
樺太生まれ、北海道の寒村育ち、養子にやられた先の漁師生活に耐えきれず逃げ出して実家に戻り、そこから上京。建設現場で働きながら、25歳でボクシングを始め、遅咲きのデビュー。だが、苦労の人だなあと一言で片付けたくない。努力と頭を使うことを惜しまない人だ。努力一本の朴念仁でもなく、小技に頼る根性なしでもない。世界王者に三度復帰した試合の熱闘振り、同時にかえる飛びやらあっち向いてホイ、風邪を引いたふりなどの姑息な手段の共存が面白い。彼こそ本当に努力を尽くした人だと思う。2013/12/08

0
2006年3月9日初版発行 著者:輪島功一 発行者:寺本峯祥 発行所:東京新聞出版局(中日新聞東京本社) 編集協力:たけうち編集事務所 装幀・本文組:バンブーデザイン企画室(竹田壮一朗) 印刷・製本:長苗印刷株式会社 定価:本体1500円+税 東京新聞運動部 坂本充孝「輪島功一とその時代」2021/03/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/341126
  • ご注意事項

最近チェックした商品