出版社内容情報
東京・神田生まれの女の子が、料理好きだったことから日本最古の料理学校を経営する赤掘家に嫁入り。頼りの夫に先立たれたが、立ち直り、五代目として子供三人を抱えてテレビ番組や地方講演、学校経営にと大活躍。この間、手助けしてくれた人への感謝の思いや、急速に変化した日本の食文化をめぐる話題をつづる。
(本文「今こそ食育の時代」より)
食は「味三代」というように、ひとつの味を定着させるのには時間がかかるものです。その意味でも幼児のうちから料理というものに興味を持たせることは、大変重要なことなのです。知育、体育、徳育のうち、戦後の日本はどうも知育だけが過熱してしまいバランスを崩しているような気がします。=中略=水泳や自転車に乗るのと同じで、料理の技術も一度身体で覚えたら忘れないものです。
内容説明
急激に変わった戦後日本の食文化―。奮闘した日本最古の料理学校5代目校長がつづる回顧録。
目次
生まれ育ちは神田
「おっかけ」の青春
料理好きが“縁”
テレビの普及と料理
「これから」という時に
よき助言者たち
多忙の中、新しさ求め
時代に合った料理学園を
“食”あれこれ
著者等紹介
赤堀千恵美[アカホリチエミ]
昭和11年、東京・神田に生まれる。昭和34年、日本女子大学家政学部卒業。同35年、赤堀料理学園理事長・赤堀有宏と結婚。47年、赤堀料理学園5代目校長に就任。48年4月、日本テレビ「3分クッキング」講師、50年4月、NHK「きょうの料理」講師。51年4月、「子供料理教室」に続き、52年4月には「男性のための料理教室」開設。62年7月、米国食肉輸出連合会アドバイザー。同年9月、外務省の派遣講師として「ジャパンウィーク」でアメリカ、カナダで日本料理を紹介。平成3年9月、創立百十年記念パーティー開催、学園を新築、「フードコーディネータークラス」新設。10年4月、日本フードコーディネーター協会会長、農水省審議委員会委員に就任。11年、日本食生活文化賞受賞。12年、日本食生活文化財団評議員に就任
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。