内容説明
大麻に代表される乱用薬物、和歌山毒カレー事件のヒ素、中国毒餃子事件のメタミドホス、結石を起こすメラミン入りのミルク、自殺によく使われる硫化水素、原発事故で放出した放射性物質など、ニュースになり社会問題化したさまざまな毒を取上げ、何がどの程度危険かをエピソードをまじえて科学の視点から解説する。
目次
第1章 社会をむしばむドラッグ(一般人にも広まる幻覚剤―大麻(マリファナ)の陰と光
人を惑わす幻覚剤―LSD、メスカリン、幻覚キノコ
覚醒剤の害―アンフェタミン、メタンフェタミン、MDMA
陶酔感に囚われる麻薬―コカイン
世界で問題化するアヘン系の麻薬―モルヒネとヘロイン
ドラッグに化けた物質―ケタミン、シンナー
知っておきたい処罰―突然、死刑になる可能性も)
第2章 ニュースになった毒(毒カレー事件の謎―ヒ素;毒餃子の具―メタミドホス;結石をつくる毒ミルクの正体―メラミン;何度も害をもたらす化合物―ジエチレングリコール;楽に死ねるという誤解―硫化水素;化学の負の遺産―旧日本軍の遺棄した化学兵器;生物テロの危険性―リボトキシン;戦争でばらまかれる廃棄物―劣化ウラン)
第3章 二〇一一年の最大事件―原発事故と放射能汚染(福島第一原子力発電所事故の衝撃;ヒトへの放射線の影響;アメリカからみた日本の原発事故)
著者等紹介
Tu,Anthony T.[TU,ANTHONY T.][Tu,Anthony T.]
杜祖健。1930年台湾の台北市に生まれる。1953年国立台湾大学理学院化学系卒業。1954年に渡米。スタンフォード大学でPh.D.(化学)取得。コロラド州立大学名誉教授。順天堂大学客員教授。動物等、特にヘビ毒タンパク質の構造と生理活性の相互関係のラマン分光法による研究が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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