内容説明
世界一有名な探偵、シャーロック・ホームズ。その魅力は天才的な頭脳からつむぎ出される名推理だが作者であるコナン・ドイルが創造を試みたのは史上初、犯罪捜査に科学を取入れる探偵だった。現在では当たり前の科学捜査を一九世紀当時、ホームズはどのように捜査に取入れたのか、そして化学を愛する化学者としてのホームズに迫る。
目次
第1章 ホームズはどのようにして創られたか(アーサー・コナン・ドイル;エドガー・アラン・ポーの影響;ジョゼフ・ベル博士の影響)
第2章 おもな登場人物たち(シャーロック・ホームズ;ジョン・H.ワトスン博士;ジェイムズ・モリアーティ教授;その他の重要な登場人物―兄マイクロフト、ハドスン夫人、スコットランド・ヤードの警官たち)
第3章 科学捜査のパイオニアとしてのホームズ(ベルティヨンの手法;指紋の活用;足跡の分析;手書き文書;印刷された文書;暗号学;犬の利用;結論)
第4章 化学とホームズ(はじめに―深遠、それとも風変わり?;コールタール誘導体と染料;有毒化学物質;アシモフの見解―ホームズはへまな化学者か?;その他の化学物質;結論―深遠、それとも風変わり?)
第5章 その他の科学とホームズ(数学;生物学;物理学;その他の科学―天文学、地質学、気象学)
著者等紹介
オブライエン,ジェイムズ[オブライエン,ジェイムズ] [O’Brien,James F.]
アメリカミズーリ州立大学特別名誉教授。1941年フィラデルフィアに生まれ、ミネソタ大学で化学の博士号を取得。35年間にわたりミズーリ州立大学で教鞭をとり、2002年同大特別教授。退職後に同大特別名誉教授。1992年、アメリカ化学会において「シャーロック・ホームズはどんな化学者だったのか」と題する発表を行って以来、ホームズと科学に関する講演を120回以上行ってきた。2013年、『科学探偵シャーロック・ホームズ』でアメリカ探偵作家クラブの主催するエドガー賞を評論・伝記部門で受賞した
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
翻訳家。1954年生まれ。青山学院大学理工学部卒業。著作権代理店、理工系出版社勤務を経て、現在ミステリー・SF、ノンフィクション、児童書など幅広い分野の翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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