出版社内容情報
病気のかかりやすさと遺伝子の関係を、分子遺伝学の最新知見と疫学データなどから平易に解説する読み物。多くの病気の原因にせまる。
内容説明
ある病気の患者の家族が、同じ病気を発症するリスクを知ることが可能になりつつある。本書は、家族に患者がいる人に、その情報を提供する。小児精神医学の専門医が、かつ臨床遺伝医の第一人者である著者フィリップ・レイリー博士は、過去30年、医師ばかりでなく、一般の人をも対象に、病気と遺伝子をテーマに数多くの講演を行ってきた。そして講演の都度、「姉が多発性硬化症ですが、私が同じ病気を発病するリスクは高いのでしょうか」といった質問をたくさん受けてきた。その経験をもとに、100近くの代表的な病気や障害の遺伝的要因について、どこまでわかっているのか、どこがわからないのか、そして発病するリスクがある場合、どう対処したらよいかについて、専門用語を使わず平易に解説する。
目次
第1部 妊娠期(不妊症;子宮内膜症 ほか)
第2部 乳児期(先天性の奇形(出生時の異常)
新生児の遺伝病スクリーニング ほか)
第3部 少年期(脳性麻痺;知的障害(精神遅滞) ほか)
第4部 成人期(心臓と循環器の病気;肺の病気 ほか)
著者等紹介
レイリー,フィリップ・R.[レイリー,フィリップR.][Reilly,Philip R.]
インターロイキン・ジェネティクス社(米国)最高経営責任者(CEO)。コロンビア大学にて法律学を、同大学大学院にて、分子遺伝学と人類遺伝学を学んだ。1973年、エール大学医学部に入学し、分子遺伝学と人類遺伝学、精神医学、小児科学を専攻した。医師であると同時に弁護士であり、分子遺伝学と臨床遺伝学に精通する。現在、ハーバード大学やタフツ大学医学部などで教鞭を執る一方、マサチューセッツ州ウォルサム市にある知的障害者のための非営利施設の理事長を兼務し、遺伝学および生殖医学の生命倫理問題の専門家としても活躍している
高野利也[タカノトシヤ]
1935年東京に生まれる。1960年慶應義塾大学医学部を卒業。医学博士。慶應義塾大学医学部教授を経て、同大学名誉教授。米国マサチューセッツ工科大学研究員、米国立保健研究所訪問研究者、英国ケンブリッジ大学訪問教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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