内容説明
第1章と第2章では、高校において化学実験室での訓練をほとんど受けていない学生が、はじめて大学の学生実験室に入ってきたときのことを想定して書かれている。そもそも測定とはどういうことから始まり、単位とは何か、次元とは何かを説明し、測定に必ず伴う誤差や有効数字の問題を取上げている。第3章はその延長で、実験で得られたデータをどのように処理すべきかを解説している。第4章では、化学における測定において必要とされる基礎的な数学について触れている。第5章から第7章では、化学の分野で必要な統計的な分析法を取上げている。最後の第8章には、実験で得られた結果に基づいて報告書を書くためのノウハウがまとめられている。
目次
1 実験の前に
2 データをとる
3 データの解析
4 身につけておきたい数学的常識
5 統計学的分析とは何か
6 検定方法の実際
7 統計学あれこれ
8 レポートを書こう
著者等紹介
小笠原正明[オガサワラマサアキ]
1943年岩手県に生まれる。1966年北海道大学理学部卒。現、北海道大学高等教育機能開発総合センター教授。専攻は物理化学、大学教育。工学博士
細川敏幸[ホソカワトシユキ]
1956年香川県に生まれる。1980年北海道大学理学部卒。現、北海道大学高等教育機能開発総合センター助教授。専攻は科学教育、神経科学、衛生学。医学博士
米山輝子[ヨネヤマテルコ]
1945年岐阜県に生まれる。1968年東京大学工学部卒。現、北海道大学工学部講師。専攻は合成化学。工学修士
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