内容説明
女彫りという独自の手法で名を知られた彫り芳のもとに、若い女が刺青を頼みにきた。持参の絵柄に惚れ込んだ芳次郎は半年かけて刺青を完成させたが、その直後、女はぷつりと姿を消した。と同時に刺青マニアの奇怪な噂を耳にして、芳次郎は不審を抱いた。かつては定火消し同心。事件が起これば、血が騒ぐ。
著者等紹介
江戸次郎[エドジロウ]
東京下町生まれ。夢二とお葉の交流を描いて、第11回歴史文学賞佳作入選。鳥居清長と枕絵をテーマにした「顔のない柔肌」で第16回小説CLUB新人賞を受賞した。独特の瑞々しく艶のある文体は、官能場面を描いても厭味がない
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