出版社内容情報
村山首相の出現は日本の政治を変えた。社会民主主義者がいきなり総理大臣になり、安保自衛隊に否定的だった野党第一党が急に路線転換、戦後50年決議、サミット下痢事件、オウム破防法問題などなど。眉毛の長い政治家が後輩の辻元清美に今こそ語る「首相官邸のウラ」
内容説明
社民党の長老村山前首相が一年生議員辻元清美に聞かれるまま、気軽に答えた、「総理への道」。首相の座にあったものがここまでストレートに最高権力者のウラオモテを語ったことはなかった。
目次
序章 総理を経験しないと味わえないこと
第1章 煮干し漁村から首相官邸に単身赴任するまで
第2章 総理大臣という仕事
第3章 地震、オウム、住専、沖縄、水俣…戦後50年目の激動
第4章 党の立て直しのために総理をやめる
第5章 新党運動の力学と社会党としての再生
第6章 市民政治としての社会民主主義へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズキパル
2
辻元清美氏による村山元首相へのインタビュー。村山氏が党委員長に就任したのも、自民党と組んで首相に指名されたのも、当時崩壊の危機にあった社会党の「統一を守るため」であった。第5章の石川真澄氏のコメントにもあるとおり、93年の総選挙で唯一大敗した社会党が、永田町の論理と党の事情で政権を担当することになったのは、世論から大きく乖離しているし、その後の社会党(社民党)の衰退のきっかけでもあったと思う。しかし、流動する政局の中で党を守るためにも、自民党と組んで、なし崩し的に政策転換する以外に選択肢はなかったのかも。2015/01/03
代理
1
知れば知るほど嫌いになる村山富市という“政治家”。巻末の鼎談のとぼけぶりは国対族の面目躍如。「総理を辞める時の官邸からの見送りは自分が一番多かった」とか言うあたりの底の浅さが嫌。この頃の辻元は『民主党』大嫌いだったのがエモい。当たり前だが何一つ『すべてを語』ってない。2024/10/20
光太郎
0
おもろ2021/07/08