出版社内容情報
マルコムXとは何者か。何故にいまアメリカでマルコムが読まれ、そのブームが日本に上陸したのか。本書は、生前のマルコムを知り、暗殺現場にも居合わせた著者が、マルコムXの生涯とその思想を本格的に著した好著であり、アメリカ黒人の現状を知る入門書として最適。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいとや
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これまたアジ濃度高めで読んでいてテンション上がるが、途中から陰謀論持ち出して来て気分下がる事夥しいのが残念。著者の頭の悪さがこういう処に噴出しちゃうんだよなぁ。ブラックエスタブリッシュメントが黒人の不満を抑制する為に白人エリートと結託していてロックフェラー(定番!)とユダヤ(定番その2!)が関わっている、なんて陰謀論としても愚鈍過ぎてキツい。序文の自身の非黒人性への諦念と「傍観者である」という自己認識は苦く沁みる物だっただけに尚更残念。マルコムXは確かにカリスマだがそれを自身の思想に利用するのはマジで糞。2018/04/10