出版社内容情報
イラン・イラク戦争の全過程をはじめて総括した画期的なアプローチ。戦争の全過程を軍事的に分析し、両国の戦略・戦術が長期消耗戦といわれた戦局の中でどう変遷していったかを多数の資料・図表をまじえ解明。現代の最新兵器による局地戦の実態を克明に紹介した本格的大著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
26
○読み応えがある良書です。軍事のプロが書かれたこともあり、余り知らないイラン・イラク戦争の背景や実相がよくわかりました。時間がかかりましたが読んで良かったです。2023/02/15
紙狸
19
1990年刊行。ロシア・ウクライナ戦争が長期化したので、8年間続いたイラン・イラク戦争について知ろうと繙く。著者は防衛研究所の専門家。報道などから経緯を記述。イラクのフセインが80年に侵攻。86年からはイランがイラク南部バスラをおとそうと白兵戦。しかし、失敗。88年にイランが安保理戦決議の受け入れ表明。イラクが駆け込み攻勢をしかけたのは、さもありなんか。戦争の性格として「民族戦争」「宗派戦争」「領土戦争」「地域の主導権争い」など8つを挙げる。米ソが「とめ男」にならず長期戦・消耗戦に。死傷者は100万超か。2023/11/30
茅野
3
サークルの資料として。圧倒的大著。読み込むのに1ヶ月掛かった。信頼と安心の鳥井順先生。怒涛の情報の波に呑まれる、参考文献一覧だけで何ページあるのかという。参考になりました。2019/05/28
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