内容説明
２１世紀末、日本人は日本共和国に住んでいる！！杉村昌昭・〓秀実・斎藤貴男・下平尾直・堀内哲が展開する日本共和国論！！急速に浮上している「象徴天皇制」の限界を直視する。
目次
はじめに―日本共和主義のすすめ
「生前退位」で始まった「壊憲」（堀内哲）
天皇の二重性をめぐって（杉村昌昭）
日本において立憲主義は可能か（〓秀実）
共和制と直接民主主義―杉村昌昭インタビュー
日本で共和主義は可能か？―〓秀実インタビュー
共和制的個人について―斎藤貴男インタビュー
共和国は共和制の夢を見るか（下平尾直）
民主共和制の展望
おわりに―共和派宣言
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
19
本書を読んで、どうも議論が錯綜というか寄り道が多く、表題を巡っているのではなく、脱線ばかりが気になった。そもそも、共和国のイメージが最後まで読んでも分からない。唯一、本書の中でも示されているように、子供の頃に、仲間同士で＜基地＞のようなものを作り、俺たちの国だと喝采の声を上げることが遠いイメージなのかなーという程度。小生の見解を述べると、それは単純極まるもので、天皇であっても、人間であって（先の天皇も人間宣言をした）、病気もすれば悩みもあるだろうし、政治的な発言だってしたいだろうに違いない。2017/10/28
5
たぶん、主催の堀内さんは良い人（なんリベ）だから、スガちんの国民皆兵論的な部分に面食らって押し黙ってしまったのが面白かったけど、確かに、ジェイムソンを補助線とした国民皆兵論は、ネオリベ対抗/共和国のためと考えれば、そこまで突飛なアイディアでもないし、議論すべき内容であろう。そうすれば、某バンドの歌詞もリアリティを持って実感できるのではないか。2018/06/19
水海 瞬
1
刺激的で示唆に富んだ話が多い。主要メディアでもこのように普通に取り上げられるといいだけども。2020/12/31
秋津
1
天皇の「生前退位」という日本にとって大きな問題に際し、この機を捉えて諸悪の根源である天皇制を廃し、直接民主主義を実現しましょうというのが本書のざっくりとした趣旨（ですよね？）。ただ、天皇制廃止後の展望についてと、討論から感じた「雲上人同士の会話」のような印象については「えーと」と感じることも。後は読むまで知りませんでしたが、出版社「共和国」代表の下平尾さんが寄稿されており（「共和国は共和制の夢を見るか」）、その内容は一人でスクラムを組んで一人でジグザグデモをされている感じで愉快。シモヒラオ氏粛清されたん？2017/08/06
ユウキ
0
「日本において立憲主義は可能か？」と「日本で共和主義は可能か？」のみ P105「キャンパスが完全に「脱土地化」されちゃったから、学生運動というパルティザンも不可能になったわけです。その意味でも、キャンパスでビラ撒きもできないで街頭に出ているSEALDsというのは、学生運動ではないでしょう。」2023/12/08
