内容説明
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた、岩手県陸前高田市。故郷を失い、母を亡くした写真家、上田聡は地元の復興を願い、写真展「TSUNAMI」を開催。世界12ヶ国40都市での展示が実現した。「地震に備え、大切な人を守るために語り継いでほしい。」次世代への願いが込められた写真集。
著者等紹介
上田聡[ウエダサトシ]
写真家。1975年生まれ。幼少期を過ごした岩手県陸前高田市は、東日本大震災で壊滅的な被害を受け、自身の母も津波で亡くした。震災から3日後に東京から現地に到着。プロジェクト“Tears of the Earth”を立ち上げる。震災復興支援写真展「TSUNAMI」を開催。ローマ、ペルージャ、フィレンツェ、ミラノ(イタリア)そしてモスクワ(ロシア)等、震災直後から海外での活動にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
36
もうみんな踏み出してる。深い悲しみの中にあっても、時々後ろを振り返りながらも、人々は前を向いている。2013/06/10
雨巫女。@新潮部
17
《書店》震災後の街の姿とたくましく生きる人々の姿に衝撃をうけました。2013/03/24
クロ
11
ただただ涙があふれる。津波の圧倒的な破壊力に言葉も出ない。陸前高田の町でいつものようにごくごく普通に暮らしていた人々。2011年3月11日、東日本大震災発生。ここなら安全だと思って大勢の人が避難してきた市民体育館の無残な姿に胸をえぐられる思いがした。助かった人たちが背負うものの大きさは計り知れない。それでも少しずつ、少しずつ、前へと歩いてゆこうとする人々の姿に胸を打たれた。子どもたちの笑顔に、わずか5か月で祭りの山車を引いて被災した町を練り歩いた人たちに伝えたい。「忘れないよ。」2019/03/06