内容説明
「日本政府が尖閣諸島に関して『固有の領土だ』と胸を張って主張することはできない」(佐藤優―東京新聞二〇一二年九月七日付コラム)。その根拠を膨大な資料と調査で示す幻の著作、遂に新書判復活。
目次
日本の学校で教えられない「尖閣の真実」(「石垣島も西表島も中国領に」と提案した明治政府;「尖閣」の名は領有宣言5年後に初めて命名された;キーワードは「領土問題の存在」;江戸時代のベストセラーの中でも、「中国領」)
『「尖閣」列島』のあらすじ(なぜ釣魚諸島問題を再論するか;日本政府などは故意に歴史を無視している;釣魚諸島は明の時代から中国領として知られている;清代の記録も中国領と確認している;日本の先覚者も中国領と明記している ほか)
著者等紹介
井上清[イノウエキヨシ]
1913年、高知県に生まれる。1936年、東京大学文学卒業。京都大学名誉教授・日本歴史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やいっち
30
尖閣は日本固有の領土と主張するには、見過ごせない書。本書によると、中国が明だった時代から既に、釣魚島は中国のもの。江戸時代の林子平が作成した地図にも、中国(台湾)の一部として描かれている。琉球の領土だったこともない、などなど。本書は尖閣の問題を扱う際には、必読の書だ。2015/10/07
可兒
1
最初は少し書き方に抵抗があったが、『天皇の戦争責任』の人だとわかったのでスラスラ読めた2015/11/25
酩酊斉案山子
0
1972年に出版された本の再版だけど、2010年にあの姜瑜報道官がこの本を推薦していたらしいから、中国側の主張は概ねここに書いて内容に添うんだろうと思って読んでみた。と同時に古い本だけに、内容に対する反論も簡単に探せるので、主張と反論を交互に読むという、あまりない読み方をした。内容については置くとして、こんなレフティーなセンセイが名誉教授とは、京都大学も懐が深いなあ。2013/12/07
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