内容説明
日本ドキュメンタリー写真ユースコンテストに入賞した若きフォトジャーナリストが「なぜアジアなのか、なぜカメラなのか」を語る。決定的瞬間を求めたかつての戦場カメラマンとの違いを鮮明にしながら。
目次
「正解」のない旅へ
第1章 安田菜津紀
第2章 幸田大地
第3章 白潟禎
第4章 ファインダーの外側
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
からかい
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安田菜津紀の3.11以後の活動に魅了され、その成り行きを追っかけて購入。安田さんと幸田大地さんの2人のエッセイやインタービューは読むべきです。高校生に読んでほしいと他のレビューに書いてあったのですが、この本が写真で示す難題と日々葛藤している人々の暮らしに対する、大半の大人の意識が薄すぎます。2人のお陰でこの本が三分の二は、トントンコツコツと詳しく優しく説明してくれる知識人情満々の書籍となった。誰もに読んでほしいです。しかし残念ながら残りの三分の一の白潟さんエッセイなんかは、薄い意識を持って更に差別を加える2016/06/04
ビシャカナ
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日本をホームにカンボジアやインド等のアジアで差別や貧困、地雷除去などの社会問題を対象とするカメラマン三人を取り上げている。皆20代という若さで、みずみずしい現代的な感性を持ち果敢なチャレンジを続けている。そしてカメラの持つ功罪を認識して、シーンを切り取るのでなくストーリーを撮り見る者に判断を委ねる点で共通している。心に訴えかけるようで何度も読んで考えたいと思うような本だ。残念なのは彼らの文章と写真とインタビューで構成されているのだが、インタビューアーと認識の違いで齟齬がある点と編集の作為的な点を感じた。2013/08/09
ゆーや
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2012年70冊目。 アジアを舞台に活躍する3人の若きフォトジャーナリストの共著。 それぞれのテーマでの社会課題の内容や、仕事に込める哲学が書かれている。 どの人にも共通して思えたのは、 ■写真を見る側が想像力を働かせる“余白”を残すこと ■撮影対象とのコミュニケーションをしっかりとり、写真に責任を持つこと この方たちの表現の手段はカメラだったが、 言葉、絵画、演劇、ビジネスモデル・・・様々な表現手段があると思う。 どれが自分が一番力を発揮できるかを見据えつつ、 自分も常に表現者でありたいと思う。2012/10/16
きなこ
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キャパも子供たちの写真をたくさん撮っています。2011/12/03
NoriakiImai
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安田菜津紀の一枚の写真に釘付けになる。この若手の撮った写真をみていて、表現をしていることと同時に生き方も表していると思えた。他の2人のカメラマンもそう、高校生に読んでもらいたい一冊。2011/09/01
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