目次
小説 パルチザン伝説(桐山襲)
座談会 コペンハーゲン天尿組始末
ルポ 天皇Xディ―昭和が終わる時(高野孟)
ドキュメント 天皇戒厳令の街から(北村公一)
記録 1945・8・15の天皇(『真相』一九四九年二・三月号より)
年表 戦後天皇表現受難史
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風鈴の本棚
感想・レビュー
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kamakura
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久しぶり(最初は昭和天皇Xデイ数年前)に読み直した。やはり桐山襲の表現の力は群を抜くと思う。幼いころに井上ひさし、そして学生の時に池田浩士、大卒後にこの桐山襲、に文章上の影響(できればこんな風に書きたい=こんな風に思い考えられるようになりたい)を受けた、と思っている。今回は主人公を包む木々や花々、風・雨に対する描写に心を捕らわれた。孤独な小グループでもって天皇打倒にそれぞれ向かった親・子二代の、いつの日か誰かに発見される希望と、日本人全体への最終的な絶望を伴った「伝説」。風のクロニクルも再読しよう。