内容説明
レクイエムを本当に完成させたのは誰か?モーツァルト最後・最高の作品をめぐる悲劇的展開を追う注目のトルー・ヒストリー。
目次
プロローグ―モーツァルトのレクイエム物語
ことの始まり
悲劇的な出来事に対する二つのメモリアル
主要人物
レクイエム完成の指揮をとる妻
レクイエム完成者の選択
ジュスマイヤーとコンスタンツェの変らぬ愛
レクイエムの「未完」を定義する
第一段階
第一段階―「キリエ」
第一段階―「ディエス・イレ」から「ホスティアス」
第二段階
ジュスマイヤーは剽窃者?それとも口述筆記者?
紙切れ
ジュスマイヤーにしてはできすぎている
メロディーのコピー
劣った才能
ブリュッセルの冒涜
第三段階
レクイエムの完成
目的と手段
ヴァルゼック伯爵の物語
スキャンダル
手稿譜の再構成
不運の死とフェスティバル
現代のジュスマイヤーたち
レクイエムによる癒しの抱擁のなかで
エピローグ―小説物語
著者等紹介
楠瀬佳子[クスノセケイコ]
1945年生まれ。神戸市外国語大学大学院で英語学を学び、現在京都精華大学人文学部でアフリカ文学・文化論、地域研究などを教える
江口英子[エグチエイコ]
1952年生まれ。武蔵野美術大学造形学部を卒業し、テンプル大学大学院で教育学、英語教授法を、マコーリー大学大学院で応用言語学を学ぶ。現在京都精華大学で留学生に日本語などを教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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