出版社内容情報
アル中で入院36回の史上最多記録を達成。中島らもが「これほどまでの劇的な幻覚の記述は少ない」と感嘆した、鬼気迫るアルコール中毒描写。
ドラッグの中でマリファナ等よりずっと恐しいアルコールの本性を知る。
内容説明
アル中で入院36回の史上最多記録を達成。中島らもが「これほどまでの劇的な幻覚の記述は少ない」と感嘆した、鬼気迫るアルコール中毒描写。
目次
第1章 酒精の誘惑(私はアルコール地獄からの帰還者;あなたもすでにアル中症候群 ほか)
第2章 彷徨えるアル中同志の面々(アル中は未知の精神病;西欧、ソ連、アメリカのアル中事情 ほか)
第3章 錯乱とアル中地獄巡り(第三世界のアル中旅行;ジャカルタのマリア ほか)
第4章 闘病・勝利・試練(断酒に成功する秘訣・「百日断酒」の提案;断酒日記 ほか)
著者等紹介
邦山照彦[クニヤマテルヒコ]
1938年、飛騨高山に生まれる。20代のとき神奈川県ではじめた貸しカメラ商法が大当たりし青年実業家として成功するが、アルコールの泥沼に溺れ事業に失敗、アル中になる。以後、アル中で精神病院入退院36回の日本最多記録を達成、日本一のアル中男となる。現在、断酒に成功したあと、とうとう、“勝利の美酒”の日々をおくっている
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感想・レビュー
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myc0
9
中島らもの『今夜すべてのバーで』で知った本。アル中治療のため36回もの入院経験を持つ著者の闘病記。出版当時は、患者が自身の状態を独白する事は少なかったそうで、そういった意味でも患者目線で病気を知ることができる貴重な1冊だ。『今夜〜』でも引用されていたが、アル中による幻覚のエピソードが面白くて人前では読めない。ただし笑えるのは本当にそこだけ。彼らはお酒を飲むためには何でもする。お酒を買わせないために家族は金銭の取り上げられた彼らは、お供えのお酒を目当てになんと墓地へ向かう向かう。アルコール自体に毒性がある2015/09/17
にゃおまる
3
アル中だからアルコールを飲まなければいけないと言う意味不明な理論(笑) 人ってなんとかやっていけるもんだなー。2017/12/29
ハパナ
3
アル中の、元アル中による、アル中のためのノンフィクション。本人も家族も悲惨な状況になって行く中での、幻聴・幻覚の描写が生々しい。2016/04/19
kwy8791
2
いかにも第三書館っぽい、サブカル感溢れる佳作。文章のイマイチ感と突飛な内容(海外行った時の描写なんか最早ギャグにしか思えない)が、90年代ワニブックス的なテイストで迫ってくるオモシロ本2012/01/29
ソーダサイホン
2
作者の無駄な自慢話が鼻につくが依存症の病状表現は凄まじい。2010/03/07