出版社内容情報
議員の意識改革、報酬、手当て、“特権”の見直しなしに「構造改革」なんてちゃんちゃらおかしい。大阪府高槻市議会員たちの行状をつぶさに追った市民たちはその実態に驚いた。乱脈是正を裁判所に期待した市民たちは……。
目次
議員の意識改革、報酬、手当、“特権”の見直しなしに、「構造“改革”」なんてちゃんちゃらおかしい
市民による議会と議員のチェック運動は、政治を自分たちのものにする第一歩
高槻での取り組みのきっかけとなった尼崎市議会不正乱脈視察と市民運動
高槻での不正乱脈視察追及の取り組み
市民訴訟へ、大阪地裁に提訴
こんなままで引き下がれるか、大阪高裁に控訴、逆転“六割”勝訴
最高裁へ上告、高須賀、両久保被控訴人への判決を断じて認めない。最後まで闘う
過去の視察に対する判例、各地の裁判闘争結果
議員の報酬、調査研究費、出張旅費の根本的問題点、理事者の責任
議会・行政を相手にして闘う方法
もう一つの裁判 市議の不正乱脈視察をどこまでもかばい続ける高槻市
結びにかえて―「改革」の言葉にだまされないぞ。政治の甦生は足下から
著者等紹介
竹内真理子[タケウチマリコ]
1926年大阪生まれ、45年浪速高女卒、47年神戸税務署勤務、労働運動に参加、49年レッドパージされ、51年頃から婦人民主クラブの活動に参加。しかし56年政党活動をめぐる軋轢で療養生活を余儀なくされ、61年ようやく復帰、空白を埋めるかのように婦人民主クラブの活動はもちろん、反戦反安保、反差別、反公害環境問題、消費者運動などさまざまな分野の活動に参加。主なものは松本悟君農薬中毒死事件訴訟、能勢ナイキ基地建設反対運動、水俣病チッソ責任追及運動、消団連活動、合成洗剤追放運動、琵琶湖総合開発反対環境権訴訟、箕面忠魂碑違憲訴訟など。92年以降は高槻市議不正乱脈視察追及運動の先頭に立ち、その訴訟原告団団長をつとめる一方で、高槻ジェンダーネットワーク結成に尽力し活動に参加していた。そのさなかの2000年9月74才で急逝。ひたすら女性・平和・民主主義・生活・環境のために闘い続けた生涯であった
山本健治[ヤマモトケンジ]
1943年大阪生まれ、66年立命館大学法学部卒、広告代理店、電子部品メーカー勤務の後、75‐83年高槻市議、83‐87年大阪府議(いずれも無所属)、以降フリーライターに。「平和」「民主主義」「環境」を中心に活動する一方で、社会福祉法人理事として保育所運営にも関わり、子どもの教育・事件にも目を向けてきた。この他、さまざまなボランティア活動にも参加。現在は、高槻市議不正乱脈視察追及市民運動のメンバー、同訴訟原告の他、環境問題の学習グループ「高槻・市民自主講座」や「憲法を読む会」の世話人としても活動している
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