目次
はじめに―青空書房と坂本さん夫婦のこと
ほんじつ休ませて戴きます
家庭内通信
絵手紙―心はいつもそばにいる
おとうちゃん、ごめんね―あとがきに代えて
付録 青空書房のこと―雑誌『すきっと』の記事から
著者等紹介
さかもとけんいち[サカモトケンイチ]
本名、坂本健一。1923年、大阪生まれ。43年、近畿大学専門学校法学部に入学。同年、学徒動員により大阪22部隊歩兵通信中隊に入営。45年、復員。46年、大阪焼け跡闇市に「青空書房」を創業。47年、北区黒崎町に開店。現在も同店の現役店主にして大阪古書店業界きっての古老(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
20
読み友さんから。大阪の名物古本屋さんのご主人・けんいちさんが、焼きもちやきが玉にキズ、な奥様へ送る愛の言葉にただただ笑ったり泣いたり。最高に素敵な本です。だんなさんに「書いてほしいな」っていったら、「君が先に書いたら」だって。色々ほど遠いぜ、ちぇっ。2016/09/17
佐保(さほ)
5
奥さんへのラブレターは、ただやさしい。「こわい」と言いつつ、「愛するものへ」宛てる。「愚」から送る。夫婦であり日々の鑑なのだが、毎日のことだからこそ、難しいことではないようだ。チラシの裏に綴り、パートナーに感謝するだけ。少し愚痴もこぼして、でもありがとうと言うだけ。神に祈るだけ。生前、奥さんが返されたラブレターはほとんどないようだ。けれども書きつづけられたのは、日々の中で奥さんが、行動や言葉で返されたのだと疑いなく信じられる。私はこの人に、絶対に会いにゆこう。奥さんが嫉妬されるぐらい、話ができたらいいな。2013/01/05
佑依-Yui-
2
一日でするりと読めます。小難しい事は何も無いので、小学生・中学生にも是非推奨したい!坂本さんの愛は優しく奥さんを包み込みますが、この歳にして情熱も失われていないのですよ。素晴らしい。ご本人にもお会いした事がありますが、「古本屋やからね、是非立ち読みしていって下さいね」とお声掛け頂いたのが忘れられません。2015/06/25
水戸
1
ひとつひとつ、ていねいに、かみしめたい言葉ばかり。共感できない部分もあるけれど、深くてふうわりと軽い言葉たち。かみしめ、かみしめ、いようと思います。2012/11/16
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