内容説明
沖縄から北海道まで、ひとりでヨット「きらきら丸」で航海し、日本列島の港々を丹念に訪ねた航海記。都合17ケ月、航海距離約13,500km(7,300海里)に及んだ旅で見えてきたものは―。高齢化が進む辺地の漁村、漁獲減に悲鳴をあげる漁業の問題、首を傾げたくなる行政の海への施策などを憂いながらも、航海を豊かに、そして暖かいものにしてくれたのは、日本の海岸の美しさであり、各地の港で慎ましく真っ正直に生きる海の人々との出会いであった。
目次
第1章 南の島旅―島伝いに沖縄へ九〇〇キロ
第2章 熊野と瀬戸内―歴史ある港はひと味違う
第3章 九州一周―豪雨つづく夏をゆく
第4章 北前の海―北前船の航路をたどる
第5章 最果ての短い夏―北海道には千変万化の海があった
第6章 伊豆の海へ―人情厚い三陸が遠ざかる
著者等紹介
岡敬三[オカケイゾウ]
1943年岡山県倉敷市生まれ、立教大学法学部卒、日本ペンクラブ会員。リタイア後、海の文化史研究の傍らヨット「きらきら丸」で日本列島を巡り探訪を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。