内容説明
昭和7年に創刊されたヨット・モーターボートの雑誌「舵(KAZI)」に、21年間もの長きにわたり連載された人気エッセイ「きゃびん夜話」の中から30作品を選んで編纂。セーリングクルーザーが日本の海に浮かび、生き生きとうごめき始めた時代に、ヨットの素晴らしさ、それを操るヨット乗りの誇りと哀愁、そして日本の社会になじまないヨットのあやうい立場を、質の高い知性と、品のあるジョークをまじえ、軽妙に語る名文が詰まったエッセイ集。
著者等紹介
田辺英蔵[タナベエイゾウ]
1927年(昭和2年)東京生まれ、東北大卒。1963年、日本初のダイビング用ヨット「蒼竜」を建造。1990年には地中海マジョルカ島で44フィートのケッチ型ヨット“アイシス”を購入、地中海クルージングを楽しんだ。同艇を手ばなした後に、長年住み慣れた東京を離れ、倉敷に居を構え、文筆業にはげんでいる。元後楽園スタジアム副社長・熱海後楽園社長、元文京大学国際学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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