目次
悲劇の革命家と革命論の悲劇
第1部 永続革命論の形成(パルヴス、トロツキー、ロシア革命;一九〇五年革命と永続革命論の形成;一九〇五年革命をめぐるバートラム・ウルフの歴史偽造)
第2部 各国の経験(トロツキーの第三世界論と永続革命;中国革命をめぐる三つの論点とトロツキー;トロツキーとスペイン革命)
ロシア革命―一〇〇年目の総括と展望
感想・レビュー
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マサ
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トロツキーの永続革命論は1905年ロシア革命によって導き出された革命の「法則性」だが、農民に依拠した労働者による民主的独裁国家として、ソビエトとその後の歴史の中で証明された。更には、その後の1926年の中国革命、1937年のスペイン革命のそれぞれの敗北により、後発国における永続革命論がより深化したということがわかるものだった。堕落した労働者国家官僚機構によるスターリニズムの左翼反対派の追放もあいまって、歴史の舞台から永続革命論は捻じ曲げられたものの、その真価はこれからの100年を予測する。分かりやすかった2021/07/27