内容説明
３０００万ともいわれるクルド人は、なぜ国家を形成できなかったのか。フランスの国土に匹敵する５０万ｋｍ２におよぶクルド人の地＝クルディスタンに展開される鼓動を、トルコ人社会学者が鋭く分析。そして、クルド民族の存在を人為的に否定しつづけるトルコ政府は、トルコ社会そのものを歪めていると告発する。
目次
第１部 クルディスタンとクルド民族のアイデンティティに関する考察
第２部 「クルド支配階級」に関する考察
感想・レビュー
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hajimemasite
1
湾岸・イラク戦争以前に書かれた、クルディスタン問題についての本。主にトルコにおけるクルディスタン問題（北クルディスタン）を中心について描いているのだが、本書の大半は「トルコ憎い」といった形の恨み事でうめつくされている。それでも、クルディスタンに関する本の少なさを考えると、こんな本ですら参照せねばならないのだが…しかし、情報量が少ない北クルディスタン問題において（信用性はともかく）貴重かつ重要な情報を提供してくれる。2015/07/11
