イザナミの伝言―古事記にさぐる女の系譜

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イザナミの伝言―古事記にさぐる女の系譜

  • 中山 千夏【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 築地書館(1998/06発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806746171
  • NDC分類 913.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

女は古代史の謎をとく鍵だ。神話・伝承の中に消されていった女王たちを追う。  ★★★日本経済新聞評(1998年6月23日)=『古事記』を中心に『風土記』や『日本書紀』も参考にして、古代の女系社会の痕跡を追う。神話や歴史の世界から消された女王たちがよみがえる。★★★信濃毎日新聞評(1998年8月2日)=著者に読み解かれる「古事記」や「日本書紀」は「目からウロコもの」である。★★★出版ニュース評(1998年7月下旬号)=古事記の底に消されていった女たちの姿を浮かび上がらせていく筆致は実にみずみずしい。★★★  ●●●「はじめに」より=かつて倭国を治めていたのは女王だった。これは誰もが知っている話だ。中国の正史の一つ「魏志」は、紀元三世紀ころの倭人世界の地理、風俗、政治をくわしく記した。そこに、たくさんの国々をまとめる女王卑弥呼が大きく採り上げられている。日本神話の最高神は、天照という名の太陽神である。これも、一般によく知られていることだ。彼女が天の岩屋に隠れてしまうと、世の中が真っ暗になる。神々がいろいろ工夫して彼女を引きいだし、ようやく世界には光が戻った。だから俗に「日の本は、女ならでは夜の明けぬ国」と言う。たしかに大昔には、女が太陽だったり女王だったりしたかもしれない。女が歴史の主役だったかもしれない。けれど、その証拠は残っていない。記録がはじまるずっと以前に、女の時代は終わったのだろう。かなり大昔から、世の中は男が動かし、歴史は男から男へ伝わってきたのだろう。ぼんやりと、私はそんなふうに思っていた、「古事記」を読むまでは……。私にとって「古事記」の大きな魅力の一つは、そこに登場する女たちが、予想に反して「女らしく」ないことだ。女神はもちろんのこと人間の女も、多くが男と対等に渡り合って歴史を作り、時には男を抜きんでている。そこに魅かれて、巻き返し繰り返し読み込むうちに、男から男への筋書きの「古事記」の底から、女首長の姿が見えてきた。女系の系図も見えてきた。女から女への歴史が見えてきた。古代、実に女が太陽であったことの証拠が、どんどん出てきたのだ。古代「女系」の存在を実感することは、少なくとも私にとっては大きな意味があった。かつての「女系」は衰えた。そして「男系」が繁盛した。それなら未来には、また「女系」が、もしくはもっと望ましいことには、はじめての「両系」が実現するかもしれないではないか! そんな希望を私は古い伝承から汲み取った。その嬉しさのあまりに作った本である。●●●  【主要目次】▲▲序 いくつかの前提=諸本について/国や朝廷について/年代について/表記について/女系について  ▲▲第1章 花咲く女神たち=古事記神話の環境/探究のまえに/「純男」の神々--陰陽思想の影響/「記」の場合/始祖神をたずねる/天地開闢の神々/天照は始祖神ではない/イザナミも始祖神ではない/「記」の政治事情/男系にさせたもの/天照をめぐる事情/イヅモとヤマト/チクシとヤマト/チクシ王ニニギがイヅモ系であるわけ/ヤマト圏のイヅモ信仰/「書紀」の姿勢/始祖神はだれ?/始祖神はイヅモに/二つのムスヒ神/高御ムスヒ/神ムスヒ/始祖神は女神だった/ミオヤの証言/ミオヤは女/女神隠しのあと/神ムスヒを消した「日本書紀」/現代にも続く神ムスヒの受難  ▲▲第2章 消された女王たち=王統は作られる/女帝の時代/聖徳太子と女帝の時代/「天皇」はいつできたのか/蘇我氏と「天皇」/天皇をつなぐ「記」/女帝はもっといた/女系の系譜/天皇をつなぐミオヤ/メがつかなくても女  ▲▲第3章 輝くミオヤたち=神話から/スサノヲ系譜と大国主系譜/ミミという称号/ミミとヒコ/女の長官ミミたち/欠史時代(2~9代)から/女系の師木県主/師木につらなる女王たち/オホヤマトヒメと倭/日子でも女?/10~15代から/女国造/カバネとは?/国造/臣・連/女国造の国/女国造の国と遠津臣/遠津臣と丹後/アマと籠神社/鏡と丹波のヒメたち/ミヤズヒメなど/16~33代から/乏しい女系/女の有力者は多夫だった/地名を冠する女たち/風土記から/ツチクモ/ツチクモ首長の多くは女/ツチクモの伝承  ▲▲第4章 伝説のヤマト女王たち=女王の復権/天皇の条件/女っけ漂う日子坐系譜/サホビメ/身元しらべ/サホの女王/ヒバスヒメ/身元しらべ/偉大な丹波女王/大后は大王/再婚する女たち/女王たちの一妻多夫?/ヒバスヒメと伊勢/息長帯ヒメ/身元しらべ/息長帯ヒメ天皇の痕跡/女王を立てる蘇我氏/夫の実像/アマの女王/もう一人の夫あり?/石ノヒメ/身元しらべ/大后伝の由来/大古墳の主オホサザキ/大雀オジサンの実情/女王の政治力/嫉妬の読み方/ヒメ出奔事件の読み方/「家出」の撤回/山代の女王/石ノヒメの子孫たち/飯豊王/身元しらべ/有力な天皇候補/「書紀」の女あつかい/「書紀」の飯豊王/葛城の女王  ▲▲第5章 落ち穂拾い=あとがきにかえて/一ツマ多ツマ/子は母のもの/父にこだわらない倭人/政治する女/イヅモ始祖神はやっぱり女神

内容説明

本書は、神話・伝承のなかに消された女王たちを追う。

目次

序 いくつかの前提
第1章 花咲く女神たち
第2章 消された女王たち
第3章 輝くミオヤたち
第4章 伝説のヤマト女王たち
第5章 落ち穂拾い

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