みんなの保育大学<br> 鼻のしくみと子どもの成長 (改訂増補版)

みんなの保育大学
鼻のしくみと子どもの成長 (改訂増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 166p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806745709
  • NDC分類 496.7
  • Cコード C0040

出版社内容情報

旧版4刷まで重ねたロングセラー、待望の改訂増補版。世界的に著名な鼻博士であり、日本鼻科学会名誉会長の著者が、進化したために矛盾を生じてきた人の鼻について、成長・発育から病気にいたるまでをわかりやすく解説する。  ★★★朝日新聞評=鼻の仕組みを進化と発育成長の面から説いたユニークな「洞穴探検記」。巧みな話術が理解を助けてくれる。★★★  ■■■女性(21歳)=どの本もわかりやすく、科学的に書いてあるので納得しながら読んでいます。大学でもこのように教えてくれるといいのにと思ってしまいます。■■■女性=保健婦として乳幼児の発達を支援するための身体のメカニズムの理解に役立ちます。さくら・さくらんぼの保育内容も知りたくなってきます。■■■  ●●●「はしがき」より=人の顔には二つの特徴が表われていると考えております。一つはおでこの額で、もう一つは顔のまん中に飛び出ている鼻です。だれでも見ればすぐわかるこの人の顔の二つの場所が、なぜ人の特徴なのか、どうしてできてきたのか、そしてなぜ人の鼻は病気になりやすいのかといったことなどを進化や発育成長の点からお話したのをまとめたのがこの本です。この講演の際ただ話すだけではと考えて、手元にありますヒトの進化の猿人から現代人までの骨標本コピーや、2000年前の東西民族の肖像、また鼻の話ですから誰でもすぐ思い出すクレオパトラの顔の刻んである当時の貨幣などを並べて、見ていただきながら、お話をしてみました。このクレオパトラの銀貨の方は有名なエジプト王朝最後のクレオパトラ7世のもので、とても状態がよいので彼女の顔や鼻の状態がよくわかります。コインと一緒に表紙をもう一度よくご覧になってください。彼女クレオパトラ7世の自殺する39歳より一年くらい前に鋳造されたものですが、クレオパトラの金貨といわれるものは、同じクレオパトラでもクレオパトラ1世のものです。7世には金貨は作られていないのです。この1世は7世に比べるとはるかに美人ですが、7世の方がずっと有名ですね。非常な才女であったといわれていますが、それもおでこの額の中の脳みその働きによるものです。脳の働きによって人は文化文明を築き上げ、それを気楽に使いこなしていますが、その脳のために鼻の中に歪み曲がりが生じ、その歪み曲がりを多少でも少なくしようとして、鼻が前へ隆起してきて立派な外鼻が生まれてきたと、私は考えています。表側としての人らしい顔、立派な鼻のできてきた裏側の鼻の中には、あまり芳しくない状態があるのです。脳の作り出した文化文明にいろいろの矛盾が認められるように、進化してできてきた人の顔や鼻の中にも似たような矛盾が見られるのは、たいへん面白いといっていいのか、深い意味のあるものがかくれていると思います。人の顔の中では一番最後にできてきた人らしい立派な鼻の、その中に歪み曲がりが生じてしまったのも、文明の中の種々の矛盾を暗示しているようです。ヒト、人、人間、人類の在り方を考えさせられる現象ですね。本書では、こういったことにも触れてみました。●●●  【主要目次】▲▲第1章・鼻のなりたち=鼻の中の構造/鼻ができるまで/二つ孔になった鼻/ヤコブソン器について/哺乳類の鼻/ヒトの鼻/においと鼻  ▲▲第2章・ヒトがたどってきた道=家畜化現象のこと/進化の速度/変わってきた頭の形/高くなってきた鼻/石器と火の使用/ゆがんでしまった鼻/ヒトと霊長類の比較  ▲▲第3章・ヒトの鼻の特徴=ヒト化による影響/鼻中隔の変化/脳のため犠牲になる鼻/副鼻腔について/東洋の鼻、西洋の鼻/日本人の鼻/老人の立派な鼻  ▲▲第4章・鼻の病気について=鼻の美容形成/鼻中隔彎曲症について/粘膜の病気について/鼻ったらしについて/鼻のガン/慢性炎症について/鼻のアレルギーについて/アレルギーはなぜ起きるのか  ▲▲第5章・質問とそのこたえ(10ページ分)  ▲▲第6章・ヒトの存在について思うこと---改訂増補版によせて  ▲▲付言・「鼻の進化とその矛盾」に保育を学ぶ

内容説明

鼻のはたらきや、カタチ、鼻の病気は、脳の発達や、子どもたちの発育・成長の環境とどのような関係にあるのだろう。

目次

1 鼻のなりたち
2 ヒトがたどってきた道
3 ヒトの鼻の特徴
4 鼻の病気について
5 質問とそのこたえ
付言 「鼻の進化とその矛盾」に保育を学ぶ―斎藤公子

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