私たちの電気代が支える偽りの気候変動解決策―輸入木質バイオマス発電をめぐって

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私たちの電気代が支える偽りの気候変動解決策―輸入木質バイオマス発電をめぐって

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  • サイズ 46判/ページ数 216p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806717003
  • NDC分類 543.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

世界中から買い集められた木質チップ、木質ペレットを大量に燃やすことで発電する、
非効率極まりない大規模バイオマス発電所が日本中に林立している。

世界の森林を破壊して作られた電気を高値で買い取ることを日本政府が保証する、この倒錯したエネルギー政策は、
私たちが、毎月支払っている電気料金に含まれる「環境賦課金」によって支えられているのだった。

海外取材と丹念なリサーチによって明かされる「地球にやさしい発電」についての衝撃のリポート。


【目次】

まえがき

第1章 FITバイオマス発電の概況
1 バイオマス利用の概要
2 輸入バイオマス発電とは

第2章 木質バイオマス発電のCO2排出量の算定
1 木材・木質バイオマスの燃焼により、石炭より多いCO2を排出
2 木質バイオマス発電の燃焼によるCO2排出量

第3章 燃料生産地の課題
1 輸入ペレットの急増
2 輸入ペレット生産地の課題
コラム ベトナム木質チップ工場の実情
コラム カナダ・ブリティッシュコロンビア州のペレット工場―貴重な森が含まれる土地から多くの丸太を調達
コラム インドネシア・スラウェシ視察レポート
3 生産地の課題まとめ

第4章 持続可能性の確認方法
1 FITガイドラインと持続可能性ワーキンググループ
コラム パーム油認証とFIT
リポート 地域住民とNGOによるパーム油発電反対運動の成功の軌跡
2 FITバイオマス持続可能性基準をめぐる動き

第5章 海外の状況
1 EUREDⅢ
2 EUDR
3 EUDRとカナダの原生林伐採─政府が独自の「森林劣化」定義に動く
コラム 森林バイオマスのエネルギー利用に関する科学者のレター
コラム  韓国政府がバイオマスエネルギー政策を転換―輸入木質バイオマスへの補助金を停止・削減
コラム バイオエネルギーの気候・自然リスク─国際的なサステナブル投資家ネットワークも懸念
4 BECCS(バイオマス発電由来CO2の分離・回収・貯留)
コラム CCSの経済合理性、安全性についての懸念

第6章 木質バイオマス燃焼による気候変動への影響評価─算定方法の再検討
1 温室効果ガス算定方法における対象と期間─国別インベントリ、
  事業者インベントリ、ライフサイクル評価
2 ネットゼロ目標
3 森林部門の「ネットゼロ」とは
4 生物由来CO2排出量の企業としての報告
5 自然吸収の算定方法
6 木質バイオマス燃焼時のCO2排出ゼロという考え方
7 土地利用変化による排出量の計上
コラム 林地残材、製材端材、建設廃材などの燃焼によるGHG排出について
8 燃料材の帰属可能な算定範囲とは?
9 影響評価の再検討 ベースラインのインベントリ分析がゼロでない場合
コラム  CDP「気候変動質問書」とバイオマス燃焼のCO2排出─多くの事業者が適切な報告をせず

第7章 木質ペレットに関わる爆発・火災事故

第8章 今後の木質バイオマス利用
1 バイオマスの利用法
2 バイオマスの熱利用─2050年カーボンゼロに向けた熱分野の脱炭素化
3 今後のバイオマス利用の方向性

あとがき

内容説明

世界中から買い集められた、木質ペレットを大量に燃やすことで発電する、非効率な大規模バイオマス発電所が日本中に林立している。世界の森林を破壊して作られた電気を高値で買い取ることを日本政府が保証するエネルギー政策は、私たちが、毎月支払っている電気料金に含まれる「賦課金」(総額八兆円)によって支えられている。この倒錯した発電事業の実体を、海外取材と丹念なリサーチでリポートする。

目次

第1章 FITバイオマス発電の概況
第2章 木質バイオマス発電のCO2排出量の算定
第3章 燃料生産地の課題
第4章 持続可能性の確認方法
第5章 海外の状況
第6章 木質バイオマス燃焼による気候変動への影響評価―算定方法の再検討
第7章 木質ペレットに関わる爆発・火災事故
第8章 今後の木質バイオマス利用

著者等紹介

泊みゆき[トマリミユキ]
NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク理事長。日本大学大学院国際関係研究科修了。東京大学大学院農学生命科学研究科博士後期課程満期退学。株式会社富士総合研究所(現・みずほリサーチ&テクノロジーズ)に10年間勤務した後、バイオマス産業社会ネットワークを設立。毎年、バイオマス白書を発行。経済産業省バイオ燃料持続可能性研究会委員、関東学院大学非常勤講師、東京大学農学共同研究員

飯沼佐代子[イイヌマサヨコ]
信州大学農学部森林科学科、同大学院農学研究科修了。持続可能な天然資源(特に森林)の利用と管理がテーマ。環境コンサルタントで環境アセスメントに従事した後、メコン・ウォッチ、アジア太平洋資料センターなどのNGOのタイでの活動に携わる。アジア太平洋資料センターの開発ビデオ制作担当を経て、地球・人間環境フォーラム。以降、日本の木材やパーム油の、持続可能な利用について活動。違法伐採対策法の制定や輸入木質バイオマス発電の問題についての提言を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Go Extreme

2
電気代+再エネ賦課金→FIT制度→輸入木質バイオマス発電 海外天然林伐採+ペレット加工+長距離輸送+燃焼=莫大CO2排出 森林破壊+生物多様性喪失+住民被害=甚大環境マイナス⇔カーボンニュートラル(欺瞞) ゆえに:私たちの電気代→環境破壊支援+気候変動悪化 結論:輸入木質バイオマス=偽りの解決策+グリーンウォッシュ 真の対策=徹底した省エネ+既存森林保護 著:泊みゆき+飯沼佐代子(2026)2026/04/27

銀雪

1
仕事関係で読んだ。個人的な関心とも合致する。前職が下水道関係だったのでバイオマス発電には関心があったが、木材チップを燃やすバイオマスについては知らなかったので勉強になった。問題意識としては理解できたが、そもそも元々詳しくない分野なので、同じ問題を角度を変えて繰り返し批判している、という印象が強かった。本文のグラフや写真も、白黒のものが多かったのがやや惜しまれる。2026/04/09

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