出版社内容情報
大淘汰時代をしぶとく生き抜くための、
知的興奮と刺激に満ちた栽培理論を、
キレイゴト抜きで展開する。新しい農バイブル誕生。
すべての農地に合う「たった一つの方法」は存在しない。
自分の農地の風・水・土を分析して「楽しくて作りやすい」農業を目指そう。
生産高や甘味だけを重視した栽培法は、
野菜と人の両方に無理を強いている作りにくい農業。
本書では、野菜も人も無理せず「無難に」作り続けることができる
持続可能な農業の考え方を示す。
自然がもつ風水土パワーを理解して、
人はその力が最大限に発揮されるよう取り計らわなければならない。
土に保水力がある層と水はけの良い層を作るために手を入れ、
気温・水温・地温の違いを理解し、
農地にさまざまな要素を配置することで
太陽光や風の当たり具合をコントロールする。
作物だけが唯一存在する空間ではなく、
樹木・雑草・微生物・虫・鳥など
多様な存在を包み込む健全な農空間づくりを提案する。
内容説明
自らの農地の風・水・土を理解して実現する、外生的な要因に左右されない農空間づくり。作物を取り巻く環境や生き物たちを含めた「作物圏」という視点から、持続可能な農業の理論と実践をやさしく解説する。
目次
序章 いま、農業界には新たな概念が求められている
第1章 風水土について
第2章 風について
第3章 水について
第4章 土について
第5章 風水土の多様性戦略
第6章 理想の農空間構想と実践(事例4)
著者等紹介
田村雄一[タムラユウイチ]
1967年、高知県生まれ。現在は、400アールの経営耕地で乳牛とニラをはじめとするさまざまな野菜を有機で育てながら、土壌医として農家を訪問するなど精力的に活動している。TAMファーム合同会社代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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