岩石と文明〈上〉―25の岩石に秘められた地球の歴史

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岩石と文明〈上〉―25の岩石に秘められた地球の歴史

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  • サイズ 46判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806716181
  • NDC分類 450
  • Cコード C0044

内容説明

どんな岩石にも物語があり、地球の歴史を読み解く貴重な証拠に満ちている。岩石や地質現象が秘めている魅力的な歴史的・文化的背景、それらが人間の地球に対する考え方や暮らしをどう変えたのかを、地質学の謎解きに魅入られ翻弄された人びとの逸話をまじえ、主な岩石・有名な露頭・重要な地質現象に焦点をあてて解説する。

目次

火山灰―火の神ウルカヌスの怒り‐古代都市ポンペイの悲劇
自然銅―アイスマンと銅の島‐銅をめぐる古代の争奪戦
錫鉱石―ランズ・エンドの錫と青銅器時代
傾斜不整合―「始まりは痕跡を残さず」‐地質年代の途方もなく膨大な長さ
火成岩の岩脈―地球の巨大な熱機関‐マグマの起源
石炭―燃える石と産業革命
ジュラシックワールド―世界を変えた地質図‐ウィリアム・スミスとイギリスの地層
放射性ウラン―岩石が時を刻む‐アーサー・ホームズと地球の年齢
コンドライト隕石―宇宙からのメッセージ‐太陽系の起源
鉄隕石―他の惑星の核
月の石―グリーンチーズか斜長岩か?‐月の起源
ジルコン―初期海洋と初期生命?ひと粒の砂に秘められた証拠
ストロマトライト―シアノバクテリアと最古の生命
縞状鉄鉱層―鉄鉱石でできた山‐地球の初期大気
タービダイト―ケーブル切断の謎が明らかにした海底地すべり堆積物
ダイアミクタイト―熱帯の氷床とスノーボール・アース

著者等紹介

プロセロ,ドナルド・R.[プロセロ,ドナルドR.] [Prothero,Donald R.]
1954年、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。約40年にわたって、カリフォルニア工科大学、コロンビア大学、オクシデンタル大学、ヴァッサー大学、ノックス大学などで古生物学と地質学を教えてきた。カリフォルニア州立工科大学ポモナ校地質学部非常勤教授、マウントサンアントニオカレッジ天文学・地球科学部非常勤教授、ロサンゼルス自然史博物館古脊椎動物学部門の研究員を務める。また、これまでに300を超える科学論文を発表してきた。1991年、40歳以下の傑出した古生物学者に与えられるチャールズ・シュチャート賞を受賞。2013年には、地球科学に関する優れた著者や編集者に対して全米地球科学教師協会から与えられるジェームス・シー賞を受賞

佐野弘好[サノヒロヨシ]
1952年、大阪府生まれ。1971年4月、九州大学理学部地質学科入学。1980年9月、九州大学大学院理学研究科修了。1985年3月、理学博士。九州大学理学部助手、同大学院理学研究院教授をへて、2018年3月、定年退職。九州大学名誉教授。専門は堆積岩石学。フィールドワークにもとづいて、主として日本各地とカナダ西部のカシェクリーク帯の付加体に含まれる石炭系~三畳系石灰岩と二畳系・三畳系境界の珪質岩類を研究した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おおた

14
ナポレオンの時代に携帯食として缶詰が考えられたが、その素材は錫。オーストリアで見つかったミイラ「アイスマン」は銅の手斧を持っていた。人間の歴史は岩を調べて加工することで続いてきたとも言える。中でもおもしろいのがシアノバクテリア。30億年もの長期間に渡って地球上を覆い尽くし、酸素を作り出して、嫌気性のバクテリアたちを一掃してしまったという話。田舎の日陰でぶよぶよしている目立たない生物が、そんなに長い間地球上で繁栄していたことを想像すると、地球はいかに変わってきたかを考えてしまう。2023/01/07

ぐっちー

13
今現在、当たり前と思われている地球の誕生からの歴史。それを知るために先人たちは様々な工夫をしてきた。特に欧米では聖書の記述に逆らう研究だから、多分風当たりの強さは相当なものだっただろう。魚豊の『チ。』よりは時代が下っているとはいえ。それ以外にも興味深い話が目白押し。個人的には、錫の採掘を巡るヨーロッパ史の読み解きが面白かった。ナポレオンの遠征を支える糧食の存在は目から鱗だった。2021/11/26

はる

9
興味深い内容だった。最初の自然観察記録はタキトゥスの年代記に残されたベスビオス火山被災者の言葉だったようだ。自然銅の最初の利用は5300年前のアイスマンの斧とは驚きだった。石炭利用は大型蒸気機関を動かし産業革命を引き起こし、地質学的には3次元地質図作成を動機させたようだ。そのような興味からか19世紀ロマン派絵画には自然観察が深く描かれている。岩石の利用は様々な益と負の弊害をもたらし、炭鉱労働者の長時間労働や児童労働。児童の従事は身体が小さいので狭い坑道にうってつけだった。2021/06/20

勝浩1958

5
火山灰(古代都市ポンペイの悲劇)、自然銅(アイスマンと銅の島)、マグマの起源、放射性ウラン(放射性崩壊で測定する地質時間)、コンドライト隕石(太陽系の起源)、月の石(月の起源)、ストロマトライト(シアノバクテリアと最古の生命)等々、過去に読んだ書籍から記憶に残っている言葉が頻出しているので、興味が湧かないはずがなかった。下巻も楽しみ!2022/02/06

やす

4
研究の歴史から書かれており、研究の進み方を追体験できる2022/06/29

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