内容説明
東京の海で見つけた、1cm四方にひしめくコケムシやゴカイ、カラフルなウミウシにホヤ、雄が雌の体内に棲みつくイノチヅナアミヤドリ、そして新種のヨコエビ類。捕食、子育て、共生・寄生など、小さな生き物たちの驚くべき生態を紹介する、海中“極小”生物図鑑。
目次
海洋生物の分類
岩礁・岩壁の生物たち
岩壁を彩る生物
岩礁の小さな生物たち
多様な共存風景
クダウミヒドラ上の世界
ヒドロ虫上で子育てするタテソコエビ類
マストを作り子育てするキシシャクトリドロノミ
カンザシゴカイの一部に棲家を作るイソホソヨコエビ
蔓脚類の「手まねき」〔ほか〕
著者等紹介
星野修[ホシノオサム]
1966年6月30日、新潟県生まれ。都内にてデザイナーとして7年間勤務後、1993年に伊豆大島へ移住。水中ガイド業務に従事し、2004年に独立。チャップ代表。毎日フィールドに通い、年間500本以上の潜水観察と撮影に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
91
海の生態系の底辺を支える極小のいきもの図鑑。サブタイトルは「色、形、整体・・・岩礁上数センチ司法の空間に広がる驚きの世界をのぞいてみよう」。海の中は様々な生物がいる。魚、海、タコ、エビ他多数。目をこらしてみるとさらに多くの生き物がいる。このほんはそんな生き物たちの写真とともに解説が載っている。これらの写真を水中で撮った経緯も載っていたが大変だったと思う。生物というのはまだまだ知られていないのがいると思う。コロナで海や山に行くことも減った。おうちのなかで海のことを考えながら読むのもいいかもしれない。2020/07/17
ミツツ
28
海の中のちっちゃいものクラブ(Byおじゃる丸)は寄り集まって、元になる生物の原型が分からなくなるほど付着して「城」を築きあげる。蟻の共生を知った時は驚いたものですが、生きるための方法はみんな似ているのかも知れない。2020/09/05
遠い日
12
まぁ、なんてカラフルで賑やかなのでしょう。見たこともない生き物たちが、逞しく生きている姿に感動する。不思議で、へんてこで、なんだこれは?と思いつつ、どのページにも感動を覚える。海中にも砂地にも、こんなにたくさんの生き物がいるとは!初めて知ることばかりで、びっくりわくわく。2020/07/15
アセロラ
9
1センチにも満たないようのいきものを、鮮明な写真とともに紹介しています。写真ではいきものの大きさが拡大されているので、サイズ感が混乱しました。大変だとは思いますが、原寸大の写真かイラストも載せてもらえると、小ささの実感がわくと思いました。あと、地上での虫に似た海のいきものもあって、そういうときは手早くページをめくりました。2020/07/28
イワハシ
6
海に住むミリ単位の生き物を紹介する図鑑。自力では一生見ることのない細かい連中がばんばん写真で登場して大興奮。…というほどのこともないが、とても面白い。飽きない。2022/06/22