内容説明
雑草たちはそれぞれ個性的な種分化(進化)の歴史を抱え、大地を支えて生きている。人がつくり出す空間で生きることを選択した雑草たちの生存戦略は?花・葉・種子などの形態的変化や染色体数の変異をたんねんに読み解き、地理的・生態的分布から、雑草たちの進化の謎に迫る。
目次
序章 雑草とはどんな草たち?
第1章 日本の自然が育てた雑草ツユクサ―花の形から進化を読み解く
第2章 オオバコは踏まれて生きる―農道に並んで生える
第3章 スイバには雄株と雌株がある―日本の学術研究に貢献した雑草
第4章 ニガナは草原の植物―氷河期を生きた
第5章 日本のキツネノボタンの祖先植物がジャワ島に生きる―氷河期に大陸から日本列島へやって来た雑草
第6章 雑草から野草に帰り咲いた植物―屋久島の矮性植物ヒメウマノアシガタ
第7章 踏みあと群落の代表種、スズメノカタビラ
第8章 雑草を考える―田んぼの自然が変わった
著者等紹介
藤島弘純[フジシマヒロスミ]
1933年愛媛県松山市生まれ。1962年愛媛大学教育学部卒業。理学博士。高校教諭を経て、鳥取大学教授、1999年定年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
3
現在まで生き残っている植物は、生き残るだけの理由を持っている。しっかりとした戦略を持っていなかったとすれば、とうの昔にその姿を消してしまっていただろう。一見しただけではなぜそのような特性を持っているのかわからないようなことも、善く調べてみればそれなりの理由を持っている。2017/12/21
よしおか のぼる
0
同じ話を、言葉を変える事なく、ただ何度も繰り返すのが丁寧な説明だと勘違いしている節がある。2017/12/31
さぼてんとうむし
0
おすすめ度★★☆☆☆2020/06/27
みにまい
0
表紙買いならぬ、タイトル買いしたくなるような本だ。専門的な内容は置いといて、3DSソフトの「花と生き物立体図鑑」と併用して読み進めたのでものすごく時間がかかった。本に記載されている草花の名前を検索にかけて、生き物リンクとか環境を見ていくのが楽しくて。……これでは本の感想になってないな、すみません。2018/03/02