グリム童話と森―ドイツ環境意識を育んだ「森は私たちのもの」の伝統

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グリム童話と森―ドイツ環境意識を育んだ「森は私たちのもの」の伝統

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806715290
  • NDC分類 654.023
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ドイツ人が森を愛するようになったのは、いつからなのか。森をめぐる人びとの1000年におよぶ営みと歴史を追う。ドイツ人が森を愛するようになったのは、いつからなのか。
暗黒の森から恵みの森へ、領主と農民の森をめぐる争い、
世界をリードする森林科学の伝統、ゲーテやシューベルトなど
多くの文学・音楽を生んだ森での思索、
酸性雨による「森の死」から環境運動まで、
森をめぐる人びとの1000年におよぶ営みと歴史を追う。

序章 森と環境意識
《森》から広がった環境意識
1.静かに進行する「森の死」
2.エコロジー意識の広まり
3.終息までの長い道のり
4.ドイツ人と《森》

第?部 森への想い
1.ナチスが目指した《永遠なる森》
(1)帝国森林荒廃防止法
(2)プロパガンダ映画『永遠なる森 永遠なる民族』
(3)森イデオロギー
2.《終わりのない森》への憧れ
(1)「恒久なる森」
(2)森は共同体
(3)近代林学第二世代
(4)森へ行こう!
3.ロマン派
(1)アイヒェンドルフ:森のそよぎ
(2)ハイネ:森の孤独
(3)フリードリヒ:永遠を体現する森
(4)森の音楽
4.童話の森
(1)人生を変えるチャンスは森にある
(2)シンボルとしての森
5.中世の宮廷・英雄物語における森
(1)背徳・災い・死
(2)宮廷外の世界:森
(3)ロマン派が発明した《森》
6.ロマン派の《森》発見の背景
(1)ロマンチックではなかったロマン派の時代
(2)ドイツの混乱
(3)ロマン派と「自然」

第?部 森は私たちのもの
1.森の生活
(1)森の実り
(2)森の木の利用
(3)森の仕事
2.童話と違う民話の森
(1)共通点と相違点
(2)森番
(3)密猟者
3.神の賜物から領主の所有物へ
(1)封建制度と「Forst」の形成
(2)「Forst」の番人
(3)王さまの狩り
(4)王さまの狩りが及ぼした被害
4.《実り》から《資源》へ
(1)森林利用制限の拡大
(2)1500年以降の変化
(3)森林条例の背景
(4)近代林学の成立
5.《違反》しているのは誰か
(1)君主の条例と農民の掟
(2)君主は神に背いている
6.森をめぐるトラブル
(1)修道院とのトラブル
(2)領邦絶対主義時代の森:プファルツ=ツヴァイブリュケン公爵領の場合
(3)フランス革命前夜
(4)「農民解放」と森
7.グリム童話時代の森
(1)さまざまな《森》
(2)グリム:古ゲルマンの森
(3)民族(Volk)と森
(4)民衆(Volk)と森

終章 現代環境運動と《森への愛》

現代の「森番」たち

あとがき

森 涼子[モリ リョウコ]
お茶の水女子大学博士課程、ゲッティンゲン大学博士課程修了、Dr.Phil.
専門はドイツ文化史・キリスト教史。
日本大学非常勤講師。
著書に、『敬虔者たちと〈自意識〉の覚醒』現代書館、2006 年、
「ドイツ自然・環境保護運動の歴史」『史學雑誌』120/4(2011)、
「森林観からみる〈森林保護〉」『お茶の水史学』55(2011/2012)などがある。

内容説明

ドイツ人が森を愛するようになったのは、いつからなのか。暗黒の森から恵みの森へ、領主と農民の森をめぐる争い、世界をリードする森林科学の伝統、ゲーテやシューベルトなど多くの文学・音楽を生んだ森での思索、酸性雨による「森の死」から環境運動まで、森をめぐる人びとの1000年におよぶ営みと歴史を追う。

目次

森と環境意識
第1部 森への想い(ナチスが目指した“永遠なる森”;“終わりのない森”への憧れ;ロマン派;童話の森;中世の宮廷・英雄物語における森;ロマン派の“森”発見の背景)
第2部 森は私たちのもの(森の生活;童話と違う民話の森;神の賜物から領主の所有物へ;“実り”から“資源”へ;“違反”しているのは誰か;森をめぐるトラブル;グリム童話時代の森)
現代環境運動と“森への愛”

著者等紹介

森涼子[モリリョウコ]
お茶の水女子大学博士課程・ゲッティンゲン大学博士課程修了、Dr.Phil.専門はドイツ文化史・キリスト教史。日本大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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futomi

2
原発廃止をいち早く決めたドイツの環境保護への取り組みは、1980年代酸性雨による「森の死」という警告から加速していたようだ。森に対するドイツの人たちの思いを童話をはさみながら解き明かしていく。その童話が面白くて読んではみたのだけれど、私には読みづらかった。 領主との争いの的であった森を、彼らは勝ち取り、作り育ててきたのだということがよくわかる。それは自然環境に対しても同じ思いなのだろう。 自然の清らかさは自ずと再生してくれるような、そんな考えがどこか私に受け継がれてしまっていることを考えなおしてみる。2017/03/20

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