樹は語る―芽生え・熊棚・空飛ぶ果実

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樹は語る―芽生え・熊棚・空飛ぶ果実

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806714965
  • NDC分類 653.7
  • Cコード C0045

内容説明

老樹が語る、いのちを繋ぐ木々の気持ち―森をつくる樹木は、さまざまな樹種の木々に囲まれてどのように暮らし、次世代を育てているのか。発芽から芽生えの育ち、他の樹や病気との攻防、花を咲かせ花粉を運ばせ、種子を蒔く戦略まで、80点を超える緻密なイラストで紹介する。長年にわたって北海道、東北の森で研究を続けてきた著者が語る、落葉樹葉樹の生活史。

目次

序章
第1章 水辺に生きる(ハルニレ―春楡;イヌコリヤナギ―犬行李柳;オニグルミ―鬼胡桃)
第2章 明るい撹乱跡地でひたむきに生きる(シラカンバ―白樺;ケヤマハンノキ―毛山榛の木)
第3章 老熟した森で生きる(イタヤカエデ―板屋楓;ウワミズザクラ―上溝桜;トチノキ―栃の木;ミズキ―水木;ミズナラ―水楢)
第4章 森の中の隙間で育つ(ホオノキ―朴の木;クリ―栗)

著者紹介

清和研二[セイワケンジ]
1954年山形県櫛引村(現鶴岡市黒川)生まれ。北海道大学農学部卒業。北海道林業試験場で広葉樹の芽生えたばかりの姿に感動して以来、樹の花の咲き方や種子散布の精妙な仕組みに驚きながら観察を続けている。近年は天然林の多種共存の不思議に魅せられ、戦後開拓の放棄田跡に天然林を模して木々を植えながら暮らしている。現在、東北大学大学院農学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

発芽から芽生えの育ち、他の樹や病気との攻防、花を咲かせ花粉を運ばせ、種子を蒔く戦略まで、80点を超える緻密なイラストで紹介。

老樹が語る、いのちを繋ぐ木々の気持ち――
森をつくる樹木は、さまざまな樹種の木々に囲まれてどのように暮らし、次世代を育てているのか。
発芽から芽生えの育ち、他の樹や病気との攻防、花を咲かせ花粉を運ばせ、種子を蒔く戦略まで、80点を超える緻密なイラストで紹介する。
長年にわたって北海道、東北の森で研究を続けてきた著者が語る、落葉広葉樹の生活史。

序章
もの言わぬ樹々
樹のきもち
知らないことの無慈悲さ
樹は語る
生育場所ごとに──本書の構成

第1章 水辺に生きる

ハルニレ──春楡
おおらかな樹形
開拓の目標
美しい季節に舞う
うごめく蛾の幼虫
河畔の一斉林
山腹に孤立する大木
いつ発芽するかは親木が決める
巨木は川辺になく都会にあり

イヌコリヤナギ──犬行李柳
山間地の風景
華やかな開花
お母さんのがんばり
瞬きする間もない種子の出現
綿毛は道先案内人
小さな種子でも素早く成長

オニグルミ──鬼胡桃
のびのびと育つ
雌花の後に雄花が咲く木と、雄花の後に雌花が咲く木
雌雄異株への途上か
種子を散布する者たち
鈍く光りはじめた箪笥

第2章 明るい攪乱跡地でひたむきに生きる

シラカンバ──白樺
水色の空と白い幹
科学的な天然林施業の第一歩
受粉のために群れる
風に乗って旅立つべらぼうな数の種子
明るいところだけで発芽
ハンディキャップの克服
三つ子の魂百まで──年をとっても自転車操業

ケヤマハンノキ──毛山榛の木
傷口の縫合
攪乱地を渡り歩く
茶花
温度センサーが発芽を後押し
根粒菌
紅葉する気なし
川を豊かに

第3章 老熟した森で生きる

イタヤカエデ──板屋楓
春先に勝負を賭ける
秋の光も利用する
一斉に葉を開く
小さい子から順番に
花を咲かせてから葉を開く
花の秘密
臨機応変
たくましい老木

ウワミズザクラ──上溝桜
滑稽な花
鳥に種子を運んでもらう
ジャンゼン─ コンネル仮説に気づく
親の下では生き延びることができない
親から離れてはじめて大きくなれる
温帯林も熱帯林と同じ仕組み
稚樹の平たい樹冠
春出した枝を秋に落とす
「もったいない」は森の常識
この世の春
諦観──森の摂理にあえて逆らわない
春の山に浮き立つ

トチノキ──栃の木
巨木の群れ
巨大な種子
三尺玉の花火
かなりの頑固者──同じ振る舞いを一生続ける
老木の時間
奥山の味

ミズキ──水木
身近な木
湧き出た白い雲
赤から黒に熟す果実
樹種の置き換わり──多種共存の始まり
局所適応
真上から降ってくる恐ろしい病気
親から離れてギャップを待つ
真っ先にスギ林に進入──種多様性回復の先鋒
原生林を思い浮かべる

ミズナラ──水楢
熊がへし折った枝
ドングリは夜運ばれる
ドングリにやさしいネズミとそうでないネズミ
ドングリが大きくなったワケ
株立ちと原発と
いざというときのために根に溜めこむ
異論──ギャップ種か
北の極相種

第4章 森の中の隙間で育つ

ホオノキ──朴の木
100年寝過ごさないように
香り渡る大輪の花
茜色と朱色の果実
元気に萌芽
ツルアジサイと友達

クリ──栗
尾根に集う
熊棚──熊を留め置く
白っぽい木
蜂も人も喜ぶ遅い開花
花粉を選ぶ昆虫たち
マルハナバチのおかげ
ネズミを使って「ギャップ」に堅果を運ばせる
楽天家のクリと忍耐のミズナラ
なぜ、野生種のクリは栽培種より小さいのだろう
牛小屋の柱
巨木のやさしさ

おわりに
参考文献
索引

【著者紹介】
1954 年山形県櫛引村(現 鶴岡市黒川)生まれ。月山山麓の川と田んぼで遊ぶ。北海道大学農学部卒業。北海道林業試験場で広葉樹の芽生えたばかりの姿に感動して以来、樹の花の咲き方や種子散布の精妙な仕組みに驚きながら観察を続けている。近年は天然林の多種共存の不思議に魅せられ、戦後開拓の放棄田跡に天然林を模して木々を植えながら暮らしている。趣味は焚き火、野生の食物の採取と栽培。 現在、東北大学大学院農学研究科教授。著書に『多種共存の森』(築地書館)、編著・共著に『発芽生物学』『森の芽生えの生態学』(文一総合出版)、『樹木生理生態学』『森林の科学』(以上、朝倉書店)、『日本樹木誌』(日本林業調査会)などがある。

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