木材と文明

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  • サイズ A5判/ページ数 349p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784806714699
  • NDC分類 657

内容説明

ヨーロッパは文明の基礎になる「木材」を利用するために、どのように森林、河川、農地、都市を管理してきたのか。王権、教会、製鉄、製塩、製材、造船、狩猟文化、都市建設から木材運搬のための河川管理まで、錯綜するヨーロッパ文明の発展を「木材」を軸に膨大な資料をもとに描き出す。

目次

第1章 歴史への木こり道(木の時代;人間と森―歴史を物語る数々の歴史;歴史的変遷における木材の自然としての本性)
第2章 中世、そして、近世の曙―蕩尽と規制の間にあった木材資源(森の限界に突きあたる中世社会;建築用木材と様々な用途の木材―木材が交易商品となる;薪の大規模消費者の勃興と第一波のフォルスト条令)
第3章 産業革命前夜―「木の時代」の絶頂と終焉(改革、革命、そして、木材業;「木材飢饉という亡霊」―木材業は破局を目の前にしていたのか;森―生活の空間から資本へ;木材の消費者―家計を営む者の木材の節約、拡がる木材の節約;しだいに押しのけられる木材)
第4章 高度工業化時代―材料への変質と木材のルネッサンス(森―工業化の時代の経済の原動力;木材工業における技術革命;断絶を招く原材料、つなぎ合わせる手段―環境保護の時代の森と木材)
第5章 国境を越えて見る―西欧文化以外における木材と森の生業(グローバルな視野とコントラスト―アジア諸国の事例;相剋と(自称の)解決策)

著者紹介

ラートカウ,ヨアヒム[ラートカウ,ヨアヒム] [Radkau,Joachim]
ビーレフェルト大学名誉教授。1943年、ドイツのデトモルト近郊、オーバーリュッベ(現在のヒレ)に牧師の子として生まれる。ミュンスター大学、ベルリン自由大学、ハンブルク大学で学ぶ。1970年、1933年以降敗戦までのアメリカにおけるドイツ移民の役割に関する研究によりハンブルク大学で博士号取得。1973年、ヴェストファーレン=リッペ教育大学講師。1980年、ドイツ原子力産業の興隆と危機と題する論文で教育資格取得、1981年からビーレフェルト大学歴史・哲学部(現在は歴史・哲学・神学部)教授(近現代史)。ドイツにおける環境史学の創始者の一人として著名

山縣光晶[ヤマガタミツアキ]
ドイツ森林・環境政策調査研究所所長。1950年東京に生まれる。1972年東京農工大学林学科卒業。2013年上智大学大学院博士後期課程文学研究科(ドイツ文学専攻)単位取得満期退学。1972年林野庁入庁、定山渓営林署長、林野庁国有林野総合利用推進室長、近畿中国森林管理局計画部長などを経て2000年退官。この間、1976年から1978年までドイツ連邦食糧農業森林省林業林産研究所客員研究員。2001年から岐阜県立森林文化アカデミー教授、京都精華大学、東京農工大学講師(非常勤)、林道安全協会専務理事、全国森林組合連合会常務理事、林業経済研究所所長などを歴任。専門は、ドイツ語圏諸国の森林政策、環境政策、森林・自然観、ドイツロマン主義文学(ルートヴィヒ・ティークなど)の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

文明の基礎である「木材」を利用するため、ヨーロッパはどのように森林、河川、農地、都市を管理したのか。膨大な資料をもとに描く。

ヨーロッパは、文明の基礎である「木材」を利用するためにどのように森林、河川、農地、都市を管理してきたのか。
王権、教会、製鉄、製塩、製材、造船、狩猟文化、都市建設から木材運搬のための河川管理まで、錯綜するヨーロッパ文明の発展を「木材」を軸に膨大な資料をもとに描き出す。

はじめに
この本の成立について

第1章 歴史への木こり道
 「木の時代」
   1.原材料は歴史をつくるか
   2.木だ、木だ、どこもかしこも木だらけだ
   3.先史時代―最初に火があった
   4.古代―想像上の森の危機
   5.森への依存―時限爆弾か、それとも、非常ブレーキか?
 人間と森―歴史を物語る数々の歴史
   1.饒舌な歴史と、沈黙の歴史
   2.森の生業の歴史と木材業の歴史の転換期
   3.森とは何か―また、森は木だけで成り立っているのか
 歴史的変遷における木材の自然としての本性
   1.よき時代と悪しき時代―時代は自然に逆らうのか
   2.木材の種類の特性と、変転する利用価値
   3.木材の消費の分類
   4.森の経営の形態
   5.「木材の瑕疵」とは何か―自然原材料である木材につきまとう技術的諸問題

第2章 中世、そして、近世の曙―蕩尽と規制の間にあった木材資源
 森の限界に突きあたる中世社会
   1.開墾から森の利用の規制と管理へ
   2.マルク共同体の住民と木の裁判
   3.森の所有を巡る闘い
   4.農民が「吸血ヒル」だとしたら、領主は森の「救い手」だとでもいうのか
 建築用木材と様々な用途の木材―木材が交易商品となる
   1.造船のためのナラの木―木材の枯渇の始まりと木材の交易
   2.木造軸組構法の家屋―木組みの技法から建築術へ
   3.手づくりの木工製品、その全体像と分化独立
 薪の大規模消費者の勃興と第一波のフォルスト条令
   1.「火を使う生業」と木材
   2.鉱山・鉱業における繁栄の陶酔と「木材のブレーキ」
   3.木材飢饉―それはだれのためのものだったのか
   4.フォルスト条令と鉱山の利害
   5.ニュルンベルクの針葉樹の種まきによる森づくりと、ジーガーラント地方のタンニン樹皮採取業
   6.筏流しと管流し―木材業の原動力としての水運
   7.薄明かりの中の森の生業―木灰生産者、木ピッチや木タール生産者、森のガラス職人、炭焼き職人
   8.発明の目的としての木材の節約

第3章 産業革命前夜―「木の時代」の絶頂と終焉
 改革、革命、そして、木材業
   1.通商革命、木材景気、そして、オランダ向け木材の筏流し
   2.資本主義と保護主義
   3.国家の改革と林業林政改革
   4.「農業革命」、森と農地の境界
 「木材飢饉という亡霊」―木材業は破局を目の前にしていたのか
   1.18世紀に鳴らされた非常警報と歴史家たち
   2.不足化する木材―構造的制度的危機だったのか、それとも環境の危機だったのか
   3.運送システムの隘路
   4.18世紀における地方分散的な工業化
   5.木材不足への関心―嘆き声と、その逆の声
   6.林業林政改革と環境の危機
 森―生活の空間から資本へ
   1.人工的産物としての森と算術問題としての森
   2.仕組まれた木材不足
   3.森における「自由」―私有財産と「木についての軽犯罪」
   4.森林官と伐採夫―森の仕事が職業になる
   5.林業労働者
   6.鋸に敵対した伐採夫たちの蜂起
   7.製材工場の勃興
 木材の消費者―家計を営む者の木材の節約、拡がる木材の節約
   1.魔力を失う火―木材の経済、時間の経済
   2.窮乏は発明をなすか―「木材という糧食」と技術の変遷
   3.製塩所
   4.製鉄業
   5.建築部門、工業化と木材
   6.木造船の造船
   7.木炭―木材節約手段から工業の膨張の駆動力に
 しだいに押しのけられる木材
   1.道具と機械―「木の時代」の終焉
   2.鉄道―新しいタイプの技術

第4章 高度工業化時代―材料への変質と木材のルネッサンス
 森―工業化の時代の経済の原動力
   1.「森を殺戮するような経営」か、それとも持続的な森づくりか
   2.新しい「木の時代」を巡ってせめぎ合う未来像
   3.利回りの問題を前にした林業
   4.森の経営の強化―「工業用木材」への移行
   5.機械化による合理化―林業労働における技術の変化
 木材工業における技術革命
   1.工業原料へと変身する木材
   2.製紙用原料
   3.新しい木質系工業材料(合板、パーティクルボード、繊維板)
   4.家具づくりの遅れてやってきた工業化
   5.木材半製品の製造における合理化と機械化の推力
   6.木造軸組構法家屋建築と集成林家屋建築―大工の技法から高度な技術計算がなされた木造建築物へ
 断絶を招く原材料、つなぎ合わせる手段―環境保護の時代における森と木材
   1.「環境革命」の始まり
   2.森への環境保護的な眼差しと情緒的な眼差し
   3.「森林死」という恐怖のシナリオ
   4.森の経営における転換
   5.カリスマ的段階にある環境保護の時代と官僚主義化の段階に入った環境保護の時代
   6.「自然のままであること」という実験―自然保護のコンセプトを巡る論争
   7.気候変動とエネルギー危機―大きな緑の連合の成立か

第5章 国境を越えて見る―西欧文化以外における木材と森の生業
 グローバルな視野とコントラスト―アジア諸国の事例
   1.真の意味での木の文化―日本
   2.中国―迫り来る砂漠に対する一つの「緑の長城」
   3.インドにおける森の保護―植民地時代の遺産から村落共同体の抗議へ
   4.途上国の模範であるネパール
 相克と(自称の)解決策
   1.熱帯における森の破壊
   2.プランテーション的経営と「タービンエンジンの森」―ユーカリの事例
   3.薪―昔も今も世界の主要なエネルギー資源
 翻って将来を展望する―森と木材の歴史における他と際立って違う6つの特性

【付録】
  森林認証の秘密についての追伸―持続的な林業を環境保護運動もどきと区別する難しさ
  木や木材と森についての名言集

訳者あとがき
著者・訳者紹介

【著者紹介】
ヨアヒム・ラートカウ(Joachim Radkau) ビーレフェルト大学名誉教授。1943年、ドイツのデトモルト近郊、オーバーリュッベ(現在のヒレ)に牧師の子として生まれる。ミュンスター大学、ベルリン自由大学、ハンブルク大学で学ぶ。1970年、1933年以降敗戦までのアメリカにおけるドイツ移民の役割に関する研究によりハンブルク大学で博士号取得。1973年、ヴェストファーレン=リッペ教育大学講師。1980年、ドイツ原子力産業の興隆と危機と題する論文で教授資格取得、1981年からビーレフェルト大学歴史・哲学部(現在は歴史・哲学・神学部)教授(近現代史)。ドイツにおける環境史学の創始者の一人として著名。産業と政治の関係史、環境史、自然保護史、技術史、マックス・ヴェーバーなどに関する数多くの著作がある。邦訳書に『自然と権力――環境の世界史』(2012年 みすず書房)がある。

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