ミクロの森―1m2の原生林が語る生命・進化・地球

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ミクロの森―1m2の原生林が語る生命・進化・地球

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806714590
  • NDC分類 653.2
  • Cコード C0040

出版社内容情報

アメリカ・テネシー州の原生林の中。1?uの地面を決めて、1年間通いつめた生物学者が描く、森の生きものたちのめくるめく世界。

ピュリッツァー賞 2013年最終候補作品
リード環境図書賞、全米アウトドア図書賞を受賞

“科学と詩の間にあるネイチャーライティングの新ジャンル”
――エドワード.O.ウィルソン(ハーバード大学名誉教授)

アメリカ・テネシー州の原生林の中。
1?uの地面を決めて、1年間通いつめた生物学者が描く、
森の生きものたちのめくるめく世界。

草花、樹木、菌類、カタツムリ、鳥、コヨーテ、風、雪、嵐、地震……
さまざまな生き物たちが織り成す小さな自然から見えてくる
遺伝、進化、生態系、地球、そして森の真実。
原生林の1?uの地面から、深遠なる自然へと誘なう。


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森の生態系がもつ物語は、曼荼羅〔マンダラ〕と同じくらいの面積の中に
すべて存在している、と私は信じているのだ。
葉や岩や水という、小さな沈思の窓を通して、
森全体を眺めることができるだろうか?
テネシー州の山中の原生林が作る曼荼羅(直径1メートルの円形)の中に、
私はこの問いの答えを、あるいは答えの端緒を見つけようとした。
   *  *  *
曼荼羅にいるときの私のルールはシンプルだ――
頻繁に来て、一年間観察すること。静かにして、干渉は最小限に抑えること。
生き物を殺さない、曼荼羅から持ち出さない。
曼荼羅を掘ったり、這って入ったりしない。……
毎週毎週、私は何度もここで観察することにした。
この本では、曼荼羅で起きることを、起きたままに伝えていく。
(「はじめに」より)

はじめに

1月1日 パートナーシップ……さまざまな関係性
1月17日 ケプラーの贈り物……雪の結晶
1月21日 ある実験……雪の中のコガラ
1月30日 冬の植物……春を待つ知恵
2月2日 足跡……シカの胃袋と微生物と森
2月16日 コケ……水と化学物質を自由に操る生物
2月28日 サラマンダー……肉を担保にした二つの取引
3月13日 雪割草……植物の形と薬効
3月13日 カタツムリ……その目に映るもの
3月25日 スプリング・エフェメラル……依存し合う花とハナバチ
4月2日 チェーンソー……植林地と生物多様性
4月2日 花……受粉とさまざまな花の形
4月8日 木部……カエデとヒッコリーの配管システム
4月14日 蛾……汗と塩分
4月16日 早起き鳥……光と音
4月22日 歩くタネ……アリとヘパティカ
4月29日 地震……悠久の時間
5月7日 風……風をつかむカエデの実
5月18日 草食動物……葉と昆虫の一騎打ち
5月25日 さざ波……蚊とカタツムリ
6月2日 クエスト(探索)……ダニとアーサー王の聖杯
6月10日 シダ……不思議なセックスと生活環
6月20日 からまって……雌雄同体とカタツムリ
7月2日 菌類……縁の下の力持ち
7月13日 ホタル……発光器と懐中電灯
7月27日 射る光……寄生バチとイモムシ
8月1日 エフトとコヨーテ……適応の達人
8月8日 ツチグリ……ゴルフボールとプラスチック
8月26日 キリギリス……森のミュージシャン
9月21日 薬……ヤムイモとアメリカニンジン
9月23日 ケムシ……アリと鳥とカモフラージュ
9月23日 コンドル……森の粛清者
9月26日 渡り鳥……アメリカムシクイとカッコウ
10月5日 警戒の波……音と香りの情報網
10月14日 翼果……カエデは何処へ行く
10月29日 顔……アライグマはなぜ可愛いのか
11月5日 光……色彩とナメクジと擬態
11月15日 アシボソハイタカ……驚異の飛翔
11月21日 小枝……成長の記憶
12月3日 落ち葉……菌と根がすべてをつなぐ
12月6日 地下世界の動物寓話……目には見えない大きな世界
12月26日 木のてっぺんで……リスたちの日光浴
12月31日 観察する……森と私

エピローグ
謝辞
参考文献
索引
訳者あとがき

【著者紹介】
デヴィッド・ジョージ・ハスケル(DavidG. Haskell)米ユニバーシティ・オブ・ザ・サウス(University of the South)生物学教授。オックスフォード大学で動物学の学士号、コーネル大学で生態学と進化生物学の博士号を取得。調査や授業を通して、動物、特に野鳥と無脊椎動物の進化と保護について分析を行ない、多数の論文、科学と自然に関するエッセイや詩などの著書がある。 また、South Cumberland Regional Land Trustの理事として、この本の舞台であり、E. O. ウィルソンが「自然の大聖堂」と呼んだシェイクラグ・ホローの一部を、買収し、保護する運動を起ち上げ、指揮した。 テネシー州セワニー在住。 妻のサラ・ヴァンスとともに小さな農場を営み、ヤギを育て、ゴートミルクを販売している。Cudzoo Farmのウェブサイトでゴートミルク配合の石けんを購入することができる。原書のウェブサイトhttp://theforestunseen.com/著者のブログ「Ramble」http://davidhaskell.wordpress.com/

内容説明

草花、樹木、菌類、カタツムリ、鳥、コヨーテ、風、雪、嵐、地震…さまざまな生きものたちが織りなす小さな自然から見えてくる遺伝、進化、生態系、地球、そして森の真実。原生林の1m2の地面から、深遠なる自然へと誘なう。リード環境図書賞、全米アウトドア図書賞受賞作。

目次

パートナーシップ―さまざまな関係性
ケプラーの贈り物―雪の結晶
ある実験―雪の中のコガラ
冬の植物―春を待つ知恵
足跡―シカの胃袋と微生物と森
コケ―水と化学物質を自由に操る生物
サラマンダー―肉を担保にした二つの取引
雪割草―植物の形と薬効
カタツムリ―その目に映るもの
スプリング・エフェメラル―依存し合う花とハナバチ〔ほか〕

著者等紹介

ハスケル,デヴィッド・ジョージ[ハスケル,デヴィッドジョージ] [Haskell,David George]
米ユニバーシティ・オブ・ザ・サウス生物学教授。オックスフォード大学で動物学の学士号、コーネル大学で生態学と進化生物学の博士号を取得。調査や授業を通して、動物、特に野鳥と無脊椎動物の進化と保護について分析を行ない、多数の論文、科学と自然に関するエッセイや詩などの著書がある。米国最優秀教授賞を、2009年にテネシー州で受賞。South Cumberland Regional Land Trustの理事として、シェイクラグ・ホローの一部を、買収し、保護する運動を起ち上げ、指揮した

三木直子[ミキナオコ]
東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。外資系広告代理店のテレビコマーシャル・プロデューサーを経て、1997年に独立。海外のアーティストと日本の企業を結ぶコーディネーターとして活躍するかたわら、テレビ番組の企画、クリエイターのためのワークショップやスピリチュアル・ワークショップなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たまきら

38
読み友さんの感想を読んで。何度も「曼荼羅」という言葉が出て来て、南方熊楠を思いました。そう、どこか視点が日本的というか、なじみのある表現なんです。「私たちは…私たちの内側にある別の生命によって生かされているのである」という表現は、最近細胞や細菌の集合体である「肉体」の在り方を調べていた自分にはとてもしっくりくる表現でした。面白く読みましたが、既視感があったのも事実です。2024/03/15

ykshzk(虎猫図案房)

18
1㎡の庭を知るだけでも一生かかる、みたいなことを書いたのはソローだったか、ヘッセだったか忘れたけれど、本当にそう思う。これは、実際に森の中の1㎡の区画を1年間観察した日記のようなもの。内容は良いのに・・!欧米人らしい比喩表現や、ちょっと壮大すぎるたとえ、が度々出てくることに食傷気味に。こちらも森をじっくり観察する感じで落ち着いて読みたいのに、少し気が散ってしまった。でも、とにかく全部繋がっているのだということが分かる。あちこち行くのも良いけど、一つの山の四季をじっくり見てみるのも良いと思わせてくれる。 2023/10/04

フジマコ

16
「森の生態系がもつ物語は曼荼羅(直径1mの原生林)と同じくらいの面積の中にすべて存在していると私は信じているのだ」作者は、1年間曼荼羅に通い、起こったことを起こったまま伝えています。様々な動植物の生への営みに触れると、自然の中で自然と共に生きたいと思います。それは叶わないので、ひとまず、家の芝生ボウボウの小さな緑の庭が恋しくなります。2013/08/23

月夜乃 海花

11
曼荼羅の森に含まれる不思議。意識しないだけで自然は不思議だらけで、見事なサイクルが成り立っている。生態系の美しさを語ってくれた本。

びぃごろ

10
原生林の中に直径1mの輪を取り、そこでの1年間の観察記録。ただじっと森の一部となり五感で感じる。かなり専門的ながら、詩的でもある。動植物の固有名詞は検索すればすぐにわかるだろうが、あえて調べず彼の文章から想像し、ともに1mの曼陀羅に私も身を任せる。その考察はミクロであったりマクロになったり、壮大なスケールで脳内を駆け巡る。スローペースで読んだので、最初からまたページを開いてもいいかもしれない・・・買う?2017/09/14

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