虫と文明―螢のドレス・王様のハチミツ酒・カイガラムシのレコード

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虫と文明―螢のドレス・王様のハチミツ酒・カイガラムシのレコード

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806714460
  • NDC分類 486
  • Cコード C0045

出版社内容情報

人びとが暮らしの中で寄り添ってきた虫たちのいとなみを解き明かす。文明に貢献してくれる虫たちの、面白くて素晴らしい世界。

ミツバチの生み出す蜜蝋はろうそくに、
ジガバチの作り出す虫こぶはインクの原料に、
カイガラムシは美しい赤い染料となり、
蚕の繭から絹が生まれる。

人びとが暮らしの中で寄り添ってきた虫たちのいとなみを、ていねいに解き明かした一冊。
文明に貢献してくれる虫たちの、面白くて素晴らしい世界。

プロローグ

第1章 人に好かれる昆虫たち
 愛しのテントウムシ
 美しき蝶
 日本人の好きなトンボ
 蛍の光
 働き者の蟻たち
 英雄となったワタミゾウムシ
 ノミにまつわるジョーク
 冬を知らせるウーリーベア
 釣りに用いられる水生昆虫

第2章 蚕と絹の世界
 布地の女王、絹
 シルクを生み出す、さまざまな昆虫たち
 人に飼いならされた蚕
 実験動物としての蚕
 フェロモン探究の物語
 野生のシルク

第3章 カイガラムシと赤い染料
 美しい染料のもと、カイガラムシ
 国家機密のコチニール染料
 赤い染料
 コチニール生産の現在

第4章 きらびやかな昆虫の宝石
 生きた宝石となる昆虫
 金細工と昆虫
 奇妙で美しい装飾品

第5章 ミツバチの作るろうそく
 教会に灯されたろうそく
 並外れたミツバチの能力
 蝋を生み出す昆虫たち
 カイガラムシから作られたレコード
 聖なるスカラベの印章

第6章 蜂の生み出す紙、虫こぶのインク
 記号となった昆虫
 蜂の作る紙の巣
 インクの原料となる虫こぶ

第7章 時にはごちそうとなる昆虫たち
 香ばしくておいしいフライドイモムシ
 昆虫食と西洋社会
 昆虫食への偏見
 先住民たちのごちそう

第8章 ハチミツ物語
 いにしえより愛されたハチミツ
 ハチミツができるまで
 王様のハチミツ酒
 ミツバチの巣を探して
 ハリナシバチのハチミツ
 肉食昆虫の作る蜜
 甘露から作るおいしいお菓子

第9章 昆虫医療
 縫合には蟻を……
 昆虫民間療法のホント、ウソ
 ウジ療法
 ハチミツの医学効用

第10章 コオロギのコーラス、ノミのサーカス
 歌うコオロギ
 闘うコオロギ
 骨掃除屋のカツオブシムシ
 ノミのミニチュア・サーカス

エピローグ
参考文献
さくいん
訳者あとがき

【著者紹介】
ギルバート・ワルドバウアー(Gilbert Waldbauer)1928年、アメリカ、コネティカット州生まれ。昆虫学者。1953年、マサチューセッツ大学を卒業。1955年までイリノイ大学にて昆虫学教授を務める。主な著書に『虫食う鳥、鳥食う虫──生存の自然誌』(青土社)、『新・昆虫記──群れる虫たちの世界』(大月書店)などがある。

内容説明

人びとが暮らしの中で寄り添ってきた虫たちのいとなみを、ていねいに解き明かす。

目次

第1章 人に好かれる昆虫たち
第2章 蚕と絹の世界
第3章 カイガラムシと赤い染料
第4章 きらびやかな昆虫の宝石
第5章 ミツバチの作るろうそく
第6章 蜂の生み出す紙、虫こぶのインク
第7章 時にはごちそうとなる昆虫たち
第8章 ハチミツ物語
第9章 昆虫医療
第10章 コオロギのコーラス ノミのサーカス

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

18
2009年初出。 昆虫のスケッチがリアルで、 観察眼を開眼された心持ちになる。 蛍狩りは中国伝来だが、 日本でも親しまれてきた行事(30頁)。 今朝は魚の色をラジオでやっていたが、 蛍の色もまた、癒し効果があろう。 蟻に倣うがよい、怠け者よ(34頁)。 これはNEETに必要なことか。 ソロモン王の忠告である。 同様に、S・ジョンソンも 怠惰なその目を、つましい蟻に向けてみよ(35頁) と指摘している。 コツコツ働くがよい。 2014/04/17

さきん

15
ミツバチの生み出す蜜蝋はろうそくに、ジガバチの作り出す虫こぶはインクの原料に、カイガラムシは美しい赤い染料となり、蚕の繭から絹が生まれる。人びとが暮らしの中で寄り添ってきた虫たちのいとなみを、ていねいに解き明かした一冊。文明に貢献してくれる虫たちの、面白くて素晴らしい世界。虫の人間社会への貢献を感じた。2015/09/01

10
図書館本。衣(蚕の糸や染料になるカイガラムシ、装飾品になるホタルやスカラベなど)、食(はちみつなどの甘味やイナゴなどの虫食文化)、住…はさすがに無理があるけど、紙やインクや蝋などの日用品から医療まで、人間の文明を支えてきた虫たちの話。驚きなのは、ウジ治療が近年見直されて、行われている病院が世界で増えつつある…という話。抗生物質を多用すると耐性菌が増えるからだそうで、でももし自分がその治療を受けなければ後がない、という状況になった時には、せめて麻酔で眠らせてほしい…。2018/06/03

SKH

7
有史以来、人類と共に文明を築きあげた様々な「虫」。200X。2013/12/02

くさてる

5
蜂、トンボ、蛍…などなどの虫が人間の文明にもたらしてきた影響を語る文化史。身近なところから始まって歴史につながる部分も多くあり、面白かった。虫を愛する国、日本についても様々な個所で触れられています。虫の音を愛でるのは日本人だけかと思っていたら、欧米にもそれを楽しむ文化があったのが意外でした。2012/12/20

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