内容説明
川は海にどのような影響をあたえるのか―自然形成、環境問題を総合的に記述した、日本で初に与える影響;めての画期的な本。河川事業が海の地形、水質、底質、生物、漁獲などにあたえる影響など、現在、科学的に解明されていることを可能なかぎり明らかにし、海の保全を考慮した河川管理のあり方への指針を示す。
目次
第1部 総論(地球表面における水の循環;川が海の物理環境に与える影響;川が沿岸の地形と低質に与える影響;森林・集水域が海に与える影響;川が海の水質と生態系に与える影響;川が海の生きものと五行に与える影響)
第2部 河川改変が海に与える影響(河川改変が海の物理環境に与える影響;河川改変が沿岸の地形と底質に与える影響に与える影響;河川改変が海の水質と生態系に与える影響;河川改変が海の生きものと漁業に与える影響)
第3部 各海域における川と海の関係、現状と課題(東京湾とその流入河川;伊勢湾・三河湾とその流入河川;大阪湾とその流入河川;広島湾とその流入河川;有明海・八代海とその流入河川;相模灘とその流入河川;東シナ海・黄海とその流入河川;日本海とその流入河川;オホーツク海とその流入河川;地中海とその流入河川;マングローブ林と河川と海)
第4部 海と河川管理(海域を考慮した河川の管理)
著者等紹介
宇野木早苗[ウノキサナエ]
1924年熊本県生まれ。気象技術官養成所(現気象大学校)研究科卒業。理学博士。日本海洋学会名誉会員。気象庁を経て、東海大学海洋学部教授、理化学研究所主任研究員を歴任
山本民次[ヤマモトタミジ]
1955年愛知県生まれ。1978年広島大学水畜産学部水産学科卒業。1983年東北大学大学院農学研究科博士課程後期単位取得退学。農学博士。日本学術振興会奨励研究員、愛知県水産試験場(技師)を経て、広島大学大学院生物圏科学研究科教授。日本水産学会水産環境保全委員会委員長
清野聡子[セイノサトコ]
1964年東京都生まれ。東京大学農学部水産学科卒業。同大学院農学系、総合文化研究科で学ぶ。農学修士(水産学)、博士(工学「土木工学」)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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