内容説明
サラリーマン人生は時代遅れ…?発想を変えれば、農は「宝の山」!!これからの「低コストビジネスモデル」としての「農」を解説した本。
目次
1 まずは価値観の転換からはじまる(農業は“おいしい”業界です―真の自由を手に入れる、創造的ビジネス;経済規模最小で生きる―小さな経営に宝あり!;時給3000円以下の仕事はするな!―自分の値段は自分で決めてしまえ ほか)
2 スギヤマ式スモールビジネスのコツ(スモールビジネスの極意―「ムリ」「ムラ」「ムダ」をはぶく;価格設定のコツを伝授します―“6倍の価格設定”が適正!;つくって、直接売る。―サービス業のマインドは絶対必要 ほか)
3 人生で大切なことは農で学んだ(夢を満たせる職業です!―“週休4日”で“上司もいない”田園生活;人間の本能に根差した生活を―太陽の恵みを回収しつくす;一七年間、お客さまが目の前で食べるのを見てきたが…―本当の美味しさとはなんだろう? ほか)
著者等紹介
杉山経昌[スギヤマツネマサ]
1938年(昭和13年)、東京都に生まれる。5歳のときに疎開して千葉県で成長し、千葉大学文理学部化学科を卒業。通信機器メーカー(研究・開発)と半導体メーカー(営業)を経験したのち、宮崎県綾町で農業を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T K
28
大きくでなく小さく運営効率重視高単価直販、受け入れられる市場のみに出すなければ市場を作る。タダ働きの意識を捨てる、時給で考える。感ではなく数値そして情報収集。2015/11/12
たんかれ~
9
外資系企業から脱サラして宮崎で農家に転身した作者が、サラリーマン時代に身に付けたマネジメントやマーケティング、定量分析などを駆使してぶどう作りに挑む。省エネ省コスト省労力を徹底し、自らにルールを課して正々堂々と取り組む姿が清々しい。「弱々しい芽ほど、それを保存しようとする生命原理が働き、受精して種子を作る」は豊かになるほど出生率が低下する人間社会に重なり示唆的。面白く、とても興味深く読ませて頂きました。2023/01/30
Yuma Usui
6
外資系企業に勤めていた著者がブドウ農園を経営する中で得た知見を惜しみなく披露してくれる一冊。週休4日で時給3000円を超えるために何を実施してきたのかを教えてくれる。個人的に、著者はアクが強いが、物事の優先順位がしっかりしておりバランス感覚にも優れていると思った。長年の試行錯誤を紹介してくれて、農業に限らずヒントになる事が多いように感じた。2017/08/28
kubottar
4
農業を始めるのに一番必要なアイテムはパソコンだという方針で、自分の時給も作物の値段も徹底した経営戦略を前提に計画されている。天候すら数値化してるのは恐れ入ったが、まるでシミュレーションゲームのようなやり方は興味をそそられる。もちろん、全ては計算通りにいかないのも人生ですが、失敗すら楽しんでる様子が文章から伝わってくる。2011/08/22
aki
2
杉山 経昌さんの著書です。これまでシリーズ一式読んでいましたが、10年超いっしょに働いた同期が会社をやめて、農業をやるというので、一式プレゼントしました。本書はそれに合わせて再読しましたが…やはり面白いです。 「当たり前と思われていることも、自分のひらめきを試してみて9割は正しかったことがわかるけど1割は劇的に改善できる」というのは農業以外にもあてはまる生き方のノウハウと思います。2022/09/28