内容説明
創作に行きづまり、ひょんなことから少年院で作文を教えることになった作家を待ち受けていたものは?殺人や強盗を犯した少年たちとの向き合い方に苦悩しながらも、少年院に通うことが楽しくなっていく作家。作文でしだいに心が解き放たれていく少年たち。重い判決を言いわたされて去っていく少年たちを、ただ見ていることしかできないのか…。ロサンゼルスの重罪少年院で感動の人間ドラマが繰り広げられる!ロサンゼルスの少年院の作文教室を舞台にした感動の人間ドラマ。
目次
世界でただひとりの人間
いやだと言うんだ
紳士諸君
博物館へ出かける
衝突
おれはここにいる
監禁
夢の境地
プリズナーかパンプキンか
母の日〔ほか〕
著者等紹介
サルツマン,マーク[サルツマン,マーク][Salzman,Mark]
1959年、米国コネチカット州生まれ。子どものころから中国拳法に興味を持ち始め、カンフーマスターになることを夢見る。その一方で、チェロの才能が認められて十六歳でエール大学に入学を許可される。だが、すぐに学部を変更し、中国語と中国哲学を選択。その後、二年間にわたり中国に滞在し、湖南省医学学校で英語を教えるかたわら、憧れの本場で中国拳法を学ぶ。そのときの経験をもとに、1986年に第一作目のノンフィクション“Iron and Silk”を出版し、クリストファー賞を受賞、またピュリッツァー賞の最終選考まで残る。チェロはプロ級で、1996年のバレンタイン・デーには、世界的なチェリスト、ヨーヨーマと、ピアニストのエマニュエル・アックスの公演に、ゲストチェリストとして招かれて演奏し、その模様は「リンカーン・センターからのライブ」として全国ネットのテレビで放映された。ロサンゼルス郊外に、映画制作者の妻、ジェシカ・ユーと、娘のエイヴァと暮らす
三輪妙子[ミワタエコ]
1951年、東京生まれ。1974年から1980年までカナダのバンクーバーに暮らし、エコロジーや女性の運動にかかわる。その後、日本に戻り、故高木仁三郎氏主宰の原子力資料情報室で英文ニュースなどを担当。十年前からはカナダの山奥の村に住まいを構え、日本と行ったり来たりする生活を続けながら、翻訳や通訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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