内容説明
化石資料はもちろん、原生動物を含め、地史学、比較解剖学、機能形態学、系統分類学を通じて、脊椎動物の進化過程を解明する。また、骨格と歯の形態を中心とし、生理、生態、行動など多様な側面を考察しつつ、コノドント、恐竜類、霊長類や鳥類の起源などについては新しい記述を展開。専門用語の使用をなるべく避け、わかりやすく魅了的なイラストを多数収載。化石、古生物、進化論などの世界に関心をもつ学生と一般読者のための入門書として、また地学や生物学専門家のための参考書としても、最適な一冊。
目次
顎をもたない脊椎動物
棘魚類と板皮類
サメ類の仲間
硬骨魚類
総鰭魚類と陸上への進出
古生代前期の動物相
両生類
爬虫類の登場
古生代後期の各地の動物相
鱗竜類〔ほか〕
著者等紹介
コルバート，エドウィン・Ｈ．［コルバート，エドウィンＨ．］［Ｃｏｌｂｅｒｔ，Ｅｄｗｉｎ Ｈ．］
１９０５‐２００１。米国アイオワ州に生まれ、ミズーリ州で育ち、ネブラスカ州リンカーンのネブラスカ大学を卒業した後、ニューヨークのコロンビア大学で古生物学者Ｗ．Ｋ．グレゴリー教授に師事し、学位を取得。その後はおもに同市内のアメリカ自然史博物館を拠点とし、南極大陸をふくむ世界各地で調査・採集を行ないつつ研究・教育に従事。同博物館の古脊椎動物学部長とコロンビア大学教授を歴任。化石哺乳類と爬虫類、特に恐竜類に関する研究業績が多数あるほか、古脊椎動物に関する何冊もの入門書や啓蒙書、自叙伝を著した。研究成果や著作物だけでなく社会教育や博物館運営に関して、幾つもの賞を受贈。後年には恐竜発掘の本場、アリゾナ州フラグスタフのノーザンアリゾナ博物館の古生物学部長を勤めた
田隅本生［タスミモトオ］
１９３４（昭和９）年生。京都大学理学部動物学科を卒業。同大学院理学研究科動物学専攻博士課程、東京医科歯科大学歯学部助手（解剖学）、東北大学歯学部助教授（同）、財団法人日本モンキーセンター研究員、京都大学理学部助教授（動物学）をへて、進化形態学研究室主宰。専攻は比較解剖学、歯学、進化形態学、系統学。京都市在住
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