内容説明
残留農薬が問題視され、食の安全性を希求する声の高まりとともに減農薬や有機農業がようやく定着しつつある。本書では、20世紀の害虫防除をふりかえり、減農薬・天敵・抵抗性品種などの手段を使って害虫を管理するだけではなく自然環境の保護・保全までを見据えた21世紀の農業のあり方・手法を解説する。
目次
第1章 農業の将来(世界の人口、農業、環境;アジアの農業環境と稲作 ほか)
第2章 化学的防除の功罪(化学農薬依存への反省;BHCの環境汚染 ほか)
第3章 有機農業の明暗(自然の加害者から保全者へ;有機農業とは ほか)
第4章 施設栽培の生態学(農業生態系と害虫相;世界3位の施設園芸国 ほか)
第4章 総合的生物多様性管理(IBM)(生き物を育てる機能;IBMの理論 ほか)
著者等紹介
桐谷圭治[キリタニケイジ]
日本応用動物昆虫学会名誉会員、アメリカ昆虫学会フェロー。1929年大阪府に生まれる。1959年京都大学大学院博士課程中退。1959年和歌山県、高知県、農林水産省の農業関係試験研究機関の研究室長。1982年農林水産省農業環境技術研究所昆虫管理科長。1989年アジア・太平洋地区食糧・肥料技術センター副所長。1996~2000年農林水産省農業環境技術研究所名誉研究員。日本応用動物昆虫学会賞、日本農学賞、読売農学賞、科学技術庁長官賞、紫綬褒章、外務大臣表彰、日経地球環境技術賞、勲4等瑞宝章などを受賞している日本を代表する昆虫学者。地球温暖化、外来昆虫、総合的生物多様性管理に関する問題に関心をもち、現在は、生態系への人為的撹乱による生物多様性の変化などさまざまなフィールド調査・研究を行なっている
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感想・レビュー
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