出版社内容情報
生物学、遺伝学、認知科学、神経生理学、心理学などが、
犬にまつわるこれまでのストーリーをつくり替えようとしている。
科学雑誌ネイチャーを経て、ニュース・アンド・ワールドレポートの副編集長となった、新時代のサイエンスライターが、犬の世界をわかりやすく解説。
犬の科学研究の全分野をやさしくまとめて、これまでの誤りを正し、そのうえ、面白い逸話を紹介している。本格的な生物学にもとづいているのに、エンターテインメント。犬の祖先は狼なのかジャッカルなのか?犬にも罪悪感があるのか?などと考えている愛犬家には、たまらない。 --ニューヨーク・タイムズ書評
ヒトが野生動物とつきあわなくなってから久しい。動物との交流が失われた結果、人間の感性が変化し、擬人主義だけになってしまった。著者はこの問題にはっきりと解答する。犬は人ではない。犬は犬、人は人なのだ。だから、両者は全く違うやりかたで世界を見、違う心を持っている。それなのに、たがいに見つめあい、交流し、生活を豊かにしているのは、なんと気高いことではないか!と。たがいの違いに気づかないことが、犬に問題がおきる理由なのだ、と。--アメリカン・サイエンティスト書評
内容説明
『盲導犬クイールの一生』『ハラスのいた日々』に感動したあなたへ…人が犬に魅かれるのは、人のせい、犬のせい…それとも?最新生物学が明かす、犬という生き物の進化戦略とは?驚きと発見の動物行動学。
目次
1章 人は、なぜ犬をかわいがるのか?
2章 犬がペットになるまで
3章 犬は礼儀正しい?
4章 犬のコミュニケーションは歌舞伎だ
5章 百万種類の香りに満ちた、二色刷りの世界
6章 犬と猿、頭がいいのはどっち?
7章 奇妙な振る舞いには、ワケがある
8章 困った犬、困った飼い主
9章 未来の犬たちへ
著者等紹介
ブディアンスキー,スティーブン[ブディアンスキー,スティーブン][Budiansky,Stephen]
1978年イエール大学で化学学士を取得。1979年ハーバード大学で応用数学修士を取得。科学雑誌ネイチャー編集部を経て、USニューズ・アンド・ワールド・レポート誌の副編集長となる。猫、馬、野生動物、暗号解読など多様な分野で個性的な書物を執筆。米国バージニア州リースバグ在住。科学者、作家、ジャーナリスト
渡植貞一郎[トノウエテイイチロウ]
1931年生まれ。1953年北海道大学農学部卒業。群馬大学内分泌研究所、名古屋大学農学部、東京女子医科大学を経て、麻布大学獣医学部生理学講座教授。専攻は内分泌学、神経生理学。医学博士、農学博士。現在、麻布大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さすらいのアリクイ
らびぞう
みりん
佐月
すのう@中四国読メの会コミュ参加中