内容説明
バクテリアからクジラまで、どんな生命体にも素晴らしい物語がある。歩く、泳ぐ、飛ぶ、何億年にもわたって子孫を残す…最先端の分子生物学で読み解けるようになった動物、植物、昆虫、微生物の不思議な行動・生態や、進化の謎に、当代一流のナチュラリストであり、遺伝学研究の第一人者が、92のストーリーで明快に答える。
目次
進化の生んだ不思議
クローンとキメラ
雌雄同体主義
セックス、妊娠、出産
奇抜な交雑習癖
卵と精子を扱う画期的方法
散布と移住
島の生命
種の拡散
野生の法医学と保護
遺伝分野の世界記録
化石のDNA
著者等紹介
エイバイズ,ジョン[エイバイズ,ジョン][Avise,John C.]
ジョージア大学遺伝学教授。米国科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー両協会の会員に選出されている米国を代表する遺伝学者、生物学者の一人
屋代通子[ヤシロミチコ]
1962年、兵庫県西宮市生まれ。横浜育ち。大学で国語学を学んだ後、出版社で翻訳校正業務に携わり、翻訳の道に入る。札幌市在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Arisaku_0225
10
ひとつひとつ生物を紹介するという生き物を扱う本にありがいちな構成で,はじめなかなか食指が伸びなかったが,読んでみてたら,「面白かった」.遺伝学というとほぼほぼ確実にDNAを扱う分野で,「個体を見ずに生きものを語るなんて」と思っていたところがあったのだが(この考えもまた食指が伸びなかった一因),DNAの違いやある生物がもつ遺伝子を調べることで形態的・視覚的な説を裏付けてくれる強力な「助っ人」になってくれたり,定説を覆しブレークスルーをもたらす存在で2024/04/24
塩崎ツトム
3
書かれている知識は結構真面目なはずだけど翻訳のせいか(だと思いたい)古い「ウルトラ怪獣百科」を読まされている気分だった。2015/03/01
らくだ
1
生き物の不思議を紹介している本。内容が浅く広くなので、物足りない感じ。2017/06/25
ほりほりぷ~
1
これはなかなか楽しかった♪一昔前に流行った「どくのいきもの」に遺伝子情報をプラスしたやつだと思えばわかりやすいかも。結構前に出た本だけどこんなことが遺伝子でわかるようになってんだなぁと感心した。2013/10/14