内容説明
マイクロファイナンス、ソーシャルキャピタル、公共行動、社会的セーフティネット…貧困とは無縁の人々によって展開された「所得貧困」撲滅のための国際開発論の行き詰まりを受けて、気鋭の論客が提起する「社会」復権に基づく脱「人間貧困」論。
目次
第1章 貧困緩和・解消論の新たな展開と人間発展論
第2章 社会発展論の意義と課題
第3章 参加型貧困評価と貧困緩和・解消のための「公共行動」
第4章 ソーシャル・キャピタル論と貧困緩和・解消
第5章 貧困緩和・解消のための社会的セーフティネット
第6章 貧困緩和・解消スキームとしてのマイクロファイナンス
第7章 マイクロファイナンスの可能性と課題―ドロップアウトの実態を踏まえて
著者等紹介
佐藤元彦[サトウモトヒコ]
愛知大学経済学部教授(担当科目は「国際開発論」、「発展途上国経済論」、「アジア太平洋経済総論」、「オセアニア経済論」など)。1958年11月青森県弘前市生まれ。1982年3月慶応義塾大学経済学部卒。1989年3月広島大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。以後、特殊法人・日本学術振興会特別研究員(PD)、愛知大学経済学部専任講師、同助教授などを経て、2002年4月から現職
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