出版社内容情報
大むかしの動物の生活のようすを、生き生きと伝えてくれる足あとの化石。この本では、恐竜の残した足あとの化石の話を中心に、恐竜がどんな生き物で、どんな生活をおくっていたのかを、子どもたちにもわかるようにやさしく解説する。巻末には、足あとの化石に関する参考書、足あとの化石でたどる生物の進化、地質年代と生物進化の表を付した。 ★★★YES評(1990年8月号)=本書は、恐竜の存在を示す間接証拠ともいうべき、足あと、這いあと、住みあと……などの生活痕に目をつけ、それを子ども向けに解説した本である。★★★ ●●●本書「まえがき」より=足あとの化石は、ほかの化石とおなじように、大むかしの動物について知る手がかりとなるとともに、私たちに、ほかの化石からは聞けない、おもしろい話をしてくれます。とくに、大むかしの動物の生活のようすを、生き生きと伝えてくれる点では、足あとの化石以上にすぐれたものはないと思われます。この本は「恐竜の足あと」という題で、恐竜が残した足あとの化石のお話が中心です。でも、このほか、大むかし、陸にすんでいた大きな動物や、水にすんでいた小さな動物まで、いろいろな動物が「足あと」や「這いあと」などの化石を残してくれています。ですから、これらの動物の生活のようすについても、いくつかお話したいとおもいます。●●● 【主要目次】▲▲第1章・足あとの正体=犯人はだれだ/正男君の日記から/雪の朝/洞窟にのこる手がた/売りものにだされた足あとの化石 ▲▲第2章・恐竜の足あとの化石をたずねて=恐竜の散歩道/水かきのある恐竜/モロッコに恐竜の足あとをもとめて/忘れさられた足あとの化石/アジアの恐竜の足あとの化石/中国の恐竜の足あと/韓国の恐竜の足あと/そのほかの国の恐竜の足あと/日本の恐竜の足あとの化石/石川県桑島の恐竜の足あと/群馬県瀬林の恐竜の足あと/恐竜以外の足あとの化石/飛ぶ鳥あとをのこす/古琵琶湖層の足あと ▲▲第3章・這いあと、住みあと、糞の化石=生活のあとの化石/三葉虫の這いあと/カブトガニの尾のあと/うず巻の化石/動きまわるイシガイ/ちくわの化石/海岸のなごり/糞の化石/小石の秘密/病気の化石/穴だらけのアンモナイト ▲▲第4章・足あとの化石に学ぶ=足あとの化石をさがす/足あとが語る人間の祖先/足あとの化石をしらべる/足あとの化石のできかた/足あとの化石に学ぶ ▲▲第5章・足あとをもとめて=けもの道/住居のあとと文化層/足あとをもとめて ▲▲付録=足あとの化石に関する参考書/足あとの化石でたどる生物の進化/地質年代と生物の進化
内容説明
足あとの化石は「恐竜がどんな生きものだったか」という、恐竜の本当の姿を知るために、たいせつな役割をしています。そのために、世界じゅうの恐竜の研究者たちは研究を続け、新しい事実を明らかにしていくのです。
目次
1 足あとの正体
2 恐竜の足あとの化石をたずねて
3 這いあと、住みあと、糞の化石
4 足あとの化石に学ぶ
5 足あとをもとめて